従業員の生命が最優先

 昨日は、台風21号の猛威を避けるために早々と休業を決めた関西の企業が多かった。

 航空や電鉄は当然のこととしても、ユニバーサルスタジオジャパンというエンターテイメント施設や大手百貨店、ルクアなどの商業施設、その他大手企業の工場や事業所も休業を決めている。

 

 英断だと思う。

 生命に危機を及ぼすような天変地異なのだから、「転ばぬ先の杖」として当たり前だ。

 

 ところが少し前の日本といえば、それとは逆行していた。

 悪天が予想されていても、這ってでも職場に赴き、実際に這って帰宅して・・・ということを繰り返してきた。

 

 でも、それは著しく従業員の負担となるし、場合によっては、逆にお客に迷惑をかけることになる。

 

 放送局などは依然として、「我々は他の業種とは違う」とばかりに、時間厳守や休まないことを矜持にしているようだが、その考えこそが思わぬ事故の引き金につながる元凶のような気がする。

 

 食品小売業を筆頭にチェーンストア企業には、厳然として生活者のライフライン機能としての役割がある。

 けれども、それにしたって従業員の生命が最優先されるべきであり、自らの安全があって初めて他者に手を差し伸べることができるというものだ。

 

 お客のために、自分の身を傷つけ、犠牲するというのでは本末転倒というもの――。

 今回の関西エリアでの企業の決断を賞賛したい。

 

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