博多発「豚骨ラーメン」、世界へ

2009/09/02 00:00
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 ラーメン界の革命集団と評される「博多一風堂」が誕生したのは1985年のこと。店名は「ラーメン業界に一陣の風を巻き起こす」という店主/河原成美さん(力の源カンパニー社長)の思いに由来する。

 

 カウンター10席からスタートした「一風堂」は、その後「新横浜ラーメン博物館」に出店したり、河原さんがテレビ番組の『TVチャンピオンラーメン職人選手権』で3連覇を達成するなどして、知名度をどんどんあげていく。店舗網も拡大の一途を辿り、今日現在、日本全国に40店舗を展開するに至っている。

 

 2008年には米国ニューヨークのイーストビレッジ地区に出店。現在は、1日600杯ペースで売りさばき大盛況だという。「日本のラーメンを地球食にしたい」と河原さんは目を輝かせる。

 

 そして、明日9月3日、11時。東京丸の内のブリックスクエア地下1階に国内第41号店となる「一風堂 Marunouchi」がオープンする。屋台然としながらも、テーブルも備えたオシャレな空間は約30席。壁には“日本文化”の代表である「マンガ」が描かれている。目玉となるのは、同店オリジナルのチーズのトッピングだ。プラス200円で3種類の豚骨ラーメンの上にトロトロに溶かしたチーズを乗せてくれる。「ジャンクな感じがいいでしょう」と自慢げなのは河原さん。

 

 この12月には、海外2店舗めとなるシンガポール店をオーチャード通りに開業する予定で、「2号店の出店計画も決まっている」という。

 

 博多発の一陣の風は世界中を流れる大風に変わろうとしている。

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