インバウンドは普通の飲食店を目指す


 2018年5月の訪日観光客数は267万人となり、年間では3000万人ペースで推移している。都内を歩けば、大きな街ではもちろんのこと、それほどのディスティネーションはないようにも思える「あらかわ遊園」(荒川区)や「善福寺川緑地」(杉並区)あたりでも、実に多くの外国人を目にする。
 2020年の東京五輪に向け、訪日来客数4000万人、インバウンド消費8兆円という目標も、すでに手の届くところにある。

 

 ただ、インバウンド需要の中身は、中国人の“爆買い”のような単純なものではなくなり、年を追うごとに大きく変化している。

 

 なかでも最近、流行りつつあるのは、普通の飲食店での食事なのだという。
 わが身を振り返っても、海外に出かけた際に行きたいと思うのは、まずはそれなりのつくりと味のレストランかもしれない。けれども、そればかりでは飽きてしまうし、財布にだってやさしくない。

 

 普通の飲食店で、地元の方々と地元の食べ物にトライしながら、通じないながらも会話に挑む。そこに海外旅行の大きな醍醐味がある。

 

 実際、現在、海外からの観光客が目指しているのは、東京都で言えば、渋谷や新宿、池袋、上野、御徒町辺りにある普通の飲食店なのだという。

 

 なるほど普通の飲食店で地元の人々との会話を楽しむことが、これからの「新インバウンド需要」のひとつ――。
だとすると。「うわー、俺って、観光資源のひとつじゃん」と気づき、思わず襟を正してしまった。

他の記事を読む

注目記事