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第1300回

2013年11月8日

カインズ 「体験」型売場で需要開拓

千田 直哉

 カインズ(埼玉県/土屋裕雅社長)は、11月7日、スーパー(大型)ホームセンターのカインズホーム千葉ニュータウン店を開業した。売場面積は1万7251㎡と同社が展開する187店舗のホームセンター店舗中5指に入る規模を持つ。

 

 木目調で統一された店内や売場ごとのライティングの工夫、直営の「カフェブリコ」とガーデンを融合した《カフェ&ガーデン》、酒類の専門店《カインズリカー》、初めて直営でトリミングサービスを提供する《ペッツワン》、早朝営業でプロ職人に備える《資材館》、など見所は満載だ。

 

 中でも注目したいのは、「体験」型スペースを売場の各所に設けたことだ。

 今年6月27日にオープンしたカインズホーム本庄早稲田店(埼玉県)から開始したもので、ベランダでの体験、手すり体験、倒れにくい座椅子体験、掃除用具の利用体験など、あの手この手で商品を使ってもらい、その良さをアピールしている。

 

「ホームセンターには便利なのだけれども、その便利さが伝わりにくい商品が少なくありません。そんなややもすると埋もれてしまいがちな商品をしっかりご試用いただくことで、新しいホームソリューションをご提案したい」と話すのは土屋社長だ。

 

 たとえば、電動式の窓用クリーナーだ。お客は、ただ売場に並んでいるだけなら、100円ショップでも売っている手動型窓用クリーナーで十分に事足りる、と考えてしまう。しかし、「体験」型売場で実際に使ってみると、重量感はもちろん、手動型とは比較にならないくらい簡単に汚れが落ち、結露や水滴除去もできることが分かる。多少は値が張ったとしても買ってみようという気にもなるというものだ。

 

 同社が展開する数万SKUの中には、そのような素晴らしい商品が、ことのほか多い。それらにスポットを当て、順次紹介することで需要を掘り起こすという取り組みだ。

 

「体験」ということでカインズがもうひとつ用意したのは、2階に位置するカルチャースクール&DIYワークショップの「DIY style」(DIY スタイル)だ。

 同社は、これまでもホームセンター店内にスペースを設け、スクールを開講していたが、千葉ニュータウン店では、月曜日から日曜日までしっかり時間を決め、定期講座を設置することで、店員とお客、お客同士のコミュニケーションアップに努め、サークル化を図っていくという。

 

「商品」、「価格」、「サービス」は、良くて当たり前という風潮の小売の世界で、「体験」(カスタマー エクスペリエンス)というキーワードを付加することで、カインズはオリジナリティに磨きをかける。
 

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