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第22回

2013年10月15日

島忠 新店はハード強化型にチャレンジ
接客力をHCにも導入

阿部 幸治

好調家具と苦戦のHC

 

 島忠(埼玉県/山下視希夫社長)が13年8月期決算を発表しました。売上高は1597億800万円で対前期比0.1%増、営業利益は123億900万円で9.8%減、経常利益は152億8700万円で2.6%減となりましたが、当期純利益は91億1200万円で4.8%増となりました。
 営業利益経常利益ともに減益となりましたが、営業利益率は7.7%と相変わらず高収益。営業利益100億円を毎期ゆうに超えている業界で数少ない企業です。

 

 とはいえ、好調を牽引するのは家具・ホームファッション(HF)で、HC事業は苦戦中です。家具HF用品の売上が対前期比6.5%増、売上総利益が同6.2%だったのに対し、HC用品はそれぞれ2.5%減、2%減となりました。
 家具HFはとくに、リビング家具8.8%増、ダイニング家具8%増、ベッド9.1%増と、主要3部門の好調が全体を牽引しました。同社では社内資格を2年ほど前から創設し、マイスター制度を導入。これが専門性と接客力の向上につながり、同部門の好調ぶりにつながっていると山下社長は説明します。

 

 一方HCは、前年割れしていない部門が日用品、ドラッグ、食品などソフト系で、DIY用品が3.3%減となるなどハードの不振に苦しみました(DIY部門の中にあるリフォームは19.1%増と好調)。

 

ハード強化という結論

 

 そうしたなかで島忠では、苦戦するHC部門において、家具HFの成功体験を導入することで、テコ入れを図ります。キーワードは接客と専門性。

 

 HC部門に、①マイスター制度を導入するとともに、②関連商品がしっかり伝わる提案型の売場づくりを推進。そして専門性を高める上で欠かせない人材育成として、③体験型研修センターを現在埼玉県川越市に建設中です。
 同社ではHCにおいて、日雑や消耗品など約3割の売場は接客をせずにセルフサービスで販売するものの、園芸や工具、資材など7割は接客をすべき部門と位置づけました。従来は全部門等しい人時配置で考えていましたが、「3割には接客しなくていい仕組みをいれ、7割には接客するしくみを導入する」(山下社長)と言います。

 

 そこから見てとれるのが、HCにおける差別化部門であるハード系を強化することでHCの強化をめざすと言う結論に至ったということ。その証拠が、同社では年内にオープンする草加舎人店(売場面積2万4108㎡)。ここでは新しいHCにチャレンジすることを発表していますが、その具体的な中身として、ハード系の売場面積構成比を50%以上にまで拡大し、それら売場で接客するスペースを拡大する方針を打ち出しています。

 

 従来の島忠ホームズのイメージとは異なり、スーパービバホームやジョイフル本田、ホームセンタームサシなどの方向性にチャレンジする意欲が見えます。この新店で、どこまで新しい島忠の姿をみることができるのか?大注目です。
 

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