ホーム   特集&連載    DRMオンライン・オリジナル    知る人ぞ知る 新鮮食べ物情報 
記事タイトルバナー
2013年12月6日

第2回 静岡茶草場農法

今回は本年度世界農業遺産に認定された静岡の「茶草場(ちゃくさば)農法」について取り上げます。取材にご協力いただいた方は、掛川市役所 環境経済部調整室 農商工連携係 主幹 後藤直己氏、お茶農家の杉山敏志氏、取材場所は掛川市東山地区です。

 

世界農業遺産の「茶草場農法」による茶畑

 

1.他では見られない草花や昆虫が生息

 

 静岡大学農学部教授の稲垣栄洋(ひでひろ)先生が、静岡県農林技術研究所に所属していた平成19年に、休耕田の確認のために掛川市東山地区を訪れたところ、茶草場に貴重な動植物が多数生息していることを発見しました。特に静岡県だけに見られる植物「フジタイゲキ」(環境省絶滅危惧Ⅱ類)、静岡県の大井川と天竜川にはさまれたこの地域にしかいない昆虫「カケガワフキバッタ」が生息する場所として、注目されました。

 

 このような動きを受け、掛川市では平成19年度から自然環境保全条例によって、これらの生物の保護区を指定しています。

 

 稲垣先生は、平成22年に名古屋で開催された生物多様性条約締約国会議(COP10)で東山地区の茶草場を豊かな生物多様性が見られる地区として報告し、評価を受け、それ以来各地の研究者が掛川市東山地区を訪れるようになりました。

 

 東山地区は、平成24年3月には農林水産省第17回環境保全型農業推進コンクールで「優秀賞」を受賞しました。そして行政側でも同年10月に、世界農業遺産への登録を目指し、4市1町(掛川、菊川、島田、牧之原、川根本町)による推進協議会が設立され、国連大学からの推薦、農水省からの協力承認を受け、同年12月に国際連合食糧農業機関(FAO)へ申請。現地調査の上、平成25年5月30日に石川で開催された世界農業遺産国際会議において国内で3番目、世界で20番目の世界農業遺産として認定されました。

Special topics