ネットスーパーとネット販売の融合
ウォルマート傘下の大手総合スーパー(GMS)西友が昨日より、ネットスーパーとネット販売を融合させた新しいECサイトのサービス(SEIYUドットコム)を始めました。
同社は、共働き世帯数の増加と、女性が1日に買い物に費やす時間が減少していることから、日々の買い物に時間をかけられない、かけたくない人が増えていると分析。今後インターネットを活用して食品や日用品を買う人が増えると考えています。Eコマース化率が2%程度と低い食品・日用品のEC化が進めば大きなマーケットとなり、そこでナンバーワン企業をめざします。
西友の根本戦略であるEDLP(エブリデー・ロープライス)は、常に「この店で買えば安い」という安心感を与えるもので、買う側は安さを求めて買いまわりしなくてすみます。そのEDLPをEコマースの世界でも行おうというわけです。
同社は現在、全国17都道府県109店舗で店舗出荷型のネットスーパー事業を行っていますが、このエリア限定のネットスーパー便と日本全国を配送エリアにする配送センター便の2便体制でEC事業を行っていきます。このうち生鮮食品や冷凍食品など要冷食品を取り扱うのはネットスーパー便のみで、取り扱い品目数は2万4000アイテム、うち配送センター便のみの地域は1万4000アイテムになります。アイテム数は今後、大衆薬の扱いもはじめるなど、3年間で10万アイテムまで拡充させる考えで、「ドラッグストアやホームセンターを凌駕する品揃えになると確信している」(西友ドットコム事業本部SVP・久野克宜氏)と打ち上げています。
ちなみにネットスーパー便対象エリアであっても、園芸用品やアパレル・インナーなどの配送センター便対象商品も買うと、ネットスーパー便と配送センター便の2便に分かれて出荷され、自宅にも2便に分かれて届きます。

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