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第19回

2013年4月16日

過疎をチャンスに変える新店
SCとの融合高める新店

阿部 幸治

イオン九州
久しぶりのHC新店


 イオングループのイオン九州とサンデー。両社がそれぞれ、まったく新しい考えの下で、新店を出すことが明らかになりました。


 イオン九州は13年秋、イオン小郡ショッピングセンター(福岡県小郡市内)内にGMSのイオン小郡店と一緒にホームワイド小郡店をオープンします。

 イオン九州の山口聡一社長は「HC事業は現在、既存店の再構築を図っており、ホームワイド小郡店は事業としての成長戦略を描き直す重要な位置づけの店舗となる。SCの核店舗としてGMSとHCが出店するわけだが、GMSとHCを明確に分けてしまうのではなく、お客さまの暮らしを考えてそれぞれの役割を担えるような、特化型のHCを志向する」と語っています。

 イオングループのSCづくりは現在、カルチャーなど“コト消費”を重視した展開が行われており、同店でも、SC内に単にHCをテナント出店するのではなく、SCの機能の1つとして新しいかたちのHCを志向していることがわかります。

 HC業界では、SCの客層とHCの客層のアンマッチが兼ねてからの課題とされてきたなかで、このホームワイド小郡店が、どんなマッチングや新たな客層開拓を行うのか、大変楽しみですね。


サンデーは
人口減少をチャンスに変える


 一方、川村暢朗新社長のもと、新たな成長戦略を掲げるサンデーは今期、1000㎡アンダーの小型新業態店舗を4店舗させます。成功すれば、15年度までに30-40店舗体制に拡大させる考えで、出店エリアは東北全域。従来サンデーのドミナントエリアではないエリアにも出店していきます。

 新業態店舗のフォーマットは、年商2億円、営業利益率5%が基本的なかたちで、立地はより農家に近いルーラル商圏。”サンデーらしさ”である強みの、園芸資材、アグリ、生花・苗、リフォーム、DIY、作業衣料の6カテゴリーを軸にし、地域密着で店舗展開を進めていきます。1号店は青森県内で今年秋を予定。東北全域、なかでも今後人口減少が進んでく、農業地帯、復興進む被災エリアに出店していきます。

 

 SC内におけるHCの新しい役割を提案するイオン九州と、人口が増加する都心シフトではなく、減少する農村部向けのフォーマットに勝機を見いだそうとするサンデー。

 このように2社の新しいHC作りの方向性は、とても挑戦的なもので、開業が待ち遠しいですね。
 

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