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第1回

2012年8月30日

イトーヨーカ堂(1)
中国で最も成功した外資系小売業

Chain Store Age

国内消費市場が縮小に向かう中、日本の大手小売業は13億人を抱える中国市場での事業戦略強化に乗り出している。各社はどのように中国市場を攻略しようとしているのか。セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパン、関西地盤のイズミヤ、そして今や国内店舗数よりも海外店舗数が多いファミリーマートの4社の現状を取材した。第1回は、中国南西部の大都市、成都市で断トツの売上高を誇る成都イトーヨーカ堂についてレポートする。

取材・文=小木田泰弘(チェーンストアエイジ編集部)

 

春熙店の全体朝礼風景。以前は毎日行われていたが、現在は週2回実施されている。成都イトーヨーカ堂の社員のほか、テナントの従業員がほぼ全員参加する

 「外資系で最も成功した小売業」と言われているのが、イトーヨーカ堂である。

 

GMS・SM15店舗を展開

 

 イトーヨーカ堂は1996年4月、中国国務院から外資系小売業として初めて中国でのチェーンストア展開を許可された。四川省成都市に96年12月、成都イトーヨーカ堂を設立し、97年11月に中国1号店となる「春熙店」(成都市)をオープン。98年4月には、北京市の華糖ヨーカ堂(97年9月設立)が中国2号店となる「十里堡店」(北京市:現在は移転新築して新十里堡店として営業中)をオープン。2005年4月には、北京市の王府井ヨーカ堂(ヨークベニマル、北京王府井百貨集団と合弁で04年11月設立)が「勁松店」(北京市)をオープン、食品スーパー(SM)の展開に乗り出した。

 

 12年3 月末時点の店舗数は、成都イトーヨーカ堂は5店舗、華糖ヨーカ堂は8 店舗、王府井ヨーカ堂は2店舗となっている。

 

 コンビニエンスストア(CVS)のセブン-イレブン・ジャパンは、04年1月にセブン‐イレブン北京を設立し、北京市と天津市で147店舗を展開、10年12月にセブン‐イレブン成都を設立し、成都市で41店舗を展開している(店舗数はいずれも12年3月末時点)。

 

 これまで展開してきた中国事業をさらに強化するため、セブン&アイ・ホールディングスは12年5月、「スーパーストア事業」「コンビニエンスストア事業」でそれぞれ、事業会社を束ねる持ち株会社を設立すると発表した。全体戦略立案や意思決定の迅速化を図り、今後の中国における事業拡大に向けた体制を確立するためだ。

 

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