はじめての大腸検査(ふつうの日記です。興味のない方、お食事中の方はクリックしないでください)

2014/04/16 00:00
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 昨日は、生まれて初めて、大腸検査をした。

 

 大腸検査は、検査日の前日から始まる。

 前日は、朝食を食べても構わないが、昼食・夕食は、事前に渡された「大腸内視鏡検査食」なる食事を摂らなければならない。レトルトパックが3つと、クラッカーのセット。超大手メーカーが販売しており、食べてみれば、まったくまずくはないのだが、パッケージに「大腸内視鏡検査食」と印刷されているのを見るだけで食欲は減退する。

 

 人間とは、不思議なもので、自分の意思で食べないことは、案外と我慢できるのだが、「食べてはいけない」と強制されると無性に腹が減る。

 長く起きていても腹の虫は鳴り、腹の虫の居所が悪くなるので、事前に渡された下剤を飲んで21時前に寝てしまうことにした。

 

 翌朝。いつもより1時間早く4時に起きて、パソコンに届いた仕事を一通り済ませてから、出発。9時30分に病院に到着する。

 

 すると、2リットルの下剤を、2時間かけて飲むように指示が出た。スポーツドリンクのような味の液体を延々と、飲み始めた。

 けれども、なかなか便意は下りてこない。

 開始から1時間30分後、一旦、便意が下りてくると、待合室とトイレの往来を延々続けなければならなくなった。

 下剤を飲むのに2時間、トイレの往来に2時間。気が付けば4時間が経過。すでに13時30分だ。

 「では、これから検査を始めます」とようやく担当医が登場――。

 《『地獄の黙示録』の主役、マーロン・ブランド演じるカーツ大佐でさえ、上映2時間後には出てきたぞ》。

 

 お尻側に穴のある下着に着替え、点滴を打たれ、麻酔を打たれ、14時。

 やがて、うとうとし始め、起きたところで、全部終了したと言われた。

 

 「おや、起きたかい? 大丈夫。何もなかったから」。

 

 ホッとするよりも、4時間かけて用意したのにあまりのあっけなさに、拍子抜けした。

 時間を確認すると14時30分だった。

 30分くらい安静ということで、その場で寝かされた後、改めて画像を見ながら、説明を聞き、「また2年後にやりましょう」と言われて、病院を後にした。

 

 時計を見れば15時30分。胃も腸も空っぽで、さすがにお腹が空いたので、ランチをしてから帰路に着いた。

 

《目、歯、胃、人間ドック…1日がかりの検査に1年間のうちの数日を当てなければいけない。加齢とはこういうことなんだ》。

 

 と自分に言い聞かせた。
 

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