なでしこジャパン佐々木則夫監督

2012/09/03 00:00
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私「先週のヤングなでしこの試合は、よかったですね。FIFA U-20女子ワールドカップの準々決勝で韓国を3-1で退けました。明日は、前回優勝の強豪国ドイツとの対戦。非常に楽しみです」


Yさん「そうだね。昨年のFIFAワールドカップの優勝や先日のロンドン五輪での銀メダル獲得も含めて、なでしこジャパン(FIFAランク3位)の実力が本物であることを証明してくれているようでうれしいね」

 

私「そういえば、なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、五輪ではずいぶん策士的な一面を見せていましたね。1次リーグのF組第3戦では格下の南アフリカ(FIFAランク61位)に対して途中から、ゴールを奪いにいかず、引き分けをねらいにいきました」

 

Yさん「そうだったよね。結局、1勝2分け。F組2位で1次リーグを突破。これによって、なでしこジャパンは、約8時間の距離にあるグラスゴーに移動しないでよくなったし、決勝前に、分の悪いアメリカやフランスと当たるリスクも回避できた。頭脳戦だよね」

 

私「ただ、腑に落ちないのは、試合後に、佐々木監督がマスコミに1次リーグ第3戦の引き分けねらいの戦術を公表してしまったことです。これは、チーム内で抱えておけばいい情報であり、対外的には発する必要のない言葉です」

 

Yさん「そりゃそうだよね。まして、バドミントンでは、同じような考え方から、負けをねらって無気力試合を行った韓国、中国、インドネシアの4ペアが失格処分になったんだから。あえて、公言する必要がないというのはその通りだよね」

 

私「佐々木監督は、何を考えていたんでしょうね?」

 

Yさん「ただ僕はね、佐々木監督は、選手のことを考えて、あえてリークしたのかなと読んでいるんだよ。もし、なでしこジャパンの若い選手の誰かが、引き分けの指示があったことを洩らしてしまったら、その選手への風当たりや非難は相当強くなって、試合どころじゃなくなる可能性がある。そうなる前に、佐々木監督が自ら喋ってしまった、と推理してみれば、彼の本当のしたたかさが見えてくるんじゃないかな」
 

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