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第1回

2010年8月27日

ヨーロッパにみる製配販のコラボレーション

矢矧 晴彦

 今消費財メーカーと流通業の中では、コンシューマー グッズ フォーラム(CGF)という団体が関心を集めている。

 

 CGFは、流通業と消費財メーカーが集まって作った団体であり、地域を限定しない世界的な組織である。このCGFの大会「グローバル・サミット」が、6月22日より3日間ロンドンにて開催され、多数の方が日本からも参加した。

 

 CGFは、1953年に創立された、Comite International d’Entreprises a Succursales(CIES)が母体となっている。1950年代当時、食品小売チェーンを代表する業界団体がなかったため、業界の発展を目的としてCIESは設立をされた。

 

 最初の会合には、フランスのカジノ社、ベルギーのデルヘイズ社、それ以外にイギリス、オランダ、ドイツ、アメリカからメンバーが参加してスタートをした。当初メンバーは小売業、しかも11店舗以上の直営店を運営し、売上の大部分を食品が占める食品小売業に限定していた。その後小売業についての条件の緩和やサプライヤーへの開放(1963年)が行われ、流通業と消費財メーカー双方が参加する団体となった。

 

 初期のCIES活動として、フューチャー・リーダー・プログラムがある。これは設立メンバーの子息や親戚を対象に、視察旅行やカンファレンス、交流行事を通じて後継者として育成するプログラムである。その後情報システム、サプライチェーン、マーケティング、食の安全などのプログラムが追加され、活動範囲が多岐にわたるようになった。

 

 その後CIESは、2009年6月にグローバルCEOフォーラムとグローバルコマースイニシアティブ(GCI)と合併し、CGFとなった。GCIは消費財メーカーと流通業において様々な標準化やベストプラクティスの導入を目的とした世界的な組織であったが、この合併にてCGFとして参加企業数も活動範囲も広がった団体となった。

 

 今日では、650社以上の流通業、消費財メーカー及びサービス業が、70カ国以上から参加しており、その売上高を合計すると、2.1兆ユーロ(約235兆円)に達する。

 

 CGFは流通業と消費財メーカーが、日頃の商談を離れて、双方にとっての重要な戦略上の課題や実務上の問題を解決することを目的としている。

 

 ボードメンバーには流通業では、デルヘイズ(ベルギー)、カルフール(フランス)、メトロ(ドイツ)、クローガー(アメリカ)、ウォルマート(アメリカ)、イズミヤ(日本)、北京華聯集団(中国)、テスコ(イギリス)、ウールワース(オーストラリア)、イオン(日本)、ブーツ(イギリス)、アホールド(オランダ)等25社が、消費財メーカーでは、コカ・コーラ(アメリカ)、バリラ(イタリア)、サラ・リー(アメリカ)、ハイネケン(オランダ)、ネスレ(スイス)、ジョンソン&ジョンソン(アメリカ)、味の素(日本)、キリン(日本)、ロレアル(フランス)、プロクター&ギャンブル(アメリカ)、ケロッグ(アメリカ)、ペプシコ(アメリカ)、花王(日本)、ユニリーバ(オランダ/イギリス)、ダノン(フランス)、クラフト(アメリカ)など25社が名を連ねている。

 

 CGFの活動では、最新テーマ、サスティナビリティー、健康と食の安全、卓越したオペレーション、ナレッジシェアと人材育成の5つをテーマに掲げている。 

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