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第11回

2011年6月15日

Tescoの2010/11年度決算と新CEO

矢矧 晴彦

グループ全体では好業績

 

 Tescoの2010/11年度の決算が発表になった。

 

表1:グループ業績
*£1=130円で換算(以下、同様)
出典:Preliminary Results 2010/11、Tesco PLC

 

 この結果について、新CEOのPhilip Clarke氏は、「厳しい環境の中で、力強い結果を出せた。新しいマネジメントがTesco最大のイギリス事業に注力した。またアジアやヨーロッパ事業は大きく成長し、グループ全体の利益の増加に大きな貢献をした。アメリカ事業はまだ課題はあるが、前進をしている」とコメントしている。

 

 8兆円を超える小売業が、グループ全体でこれだけの好業績を出せたことはさすがである。また主力のイギリス経済が決して良くない状況であることを考えると、賞賛に値する。単に肥大化した巨大企業ではなく、収益性を確保し、継続して成長していく力を備えている企業であることが判る。

 

 しかしこのグループ全体の業績を掘り下げていくと、決して好調な事業ばかりではなく、幾つかの課題が浮かび上がる。これらの課題の存在は、Tescoの将来性に疑問を抱かせるようなものではない。しかし前CEOのTerry Leahy氏から新しい経営陣に交代した今、次のステージへ脱皮する時期に直面していることは事実である。

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