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2009年8月19日

沿岸部の大都市では小売は飽和状態に

アンドリュー・クラーク

アクセンチュア アジアパシフィック地域小売業グループ マネージングパートナー アンドリュー・クラーク

中国マーケットの動向

 

 中国の小売市場を理解するために、まず中国の消費者はどこが他の市場の消費者と異なり、どこが同じであるのかを考えなければならない。アクセンチュアはそうした理解を基に、一言で言えば複雑な中国の市場における小売業者の成功をサポートしてきた。


 中国市場は一人っ子政策により人口の増加は年0.5%程度にとどまる一方、高齢化が年3.5%の勢いで拡大している。また、農村部から都市部への人口流入が続き、所得格差も農村部と都市部では3倍もある。発展する都市部の第1層は上海、北京など人口が200万人以上の都市、第2層は90万~200万人の南京、寧波などの都市、そして第3層には90万人以下で中国人以外には馴染みの薄い新郷、西寧などの都市がある。沿岸部にある第1層の都市では小売業は飽和状態だが、第3層の都市にはまだチャンスがある。


 また景気低迷により個人消費を減らすという人は60%を占めるが、削減しないという人は40%いて消費意欲は根強い。また中国人は欧米などに比べ品質やブランドなどを意識し、より高いものを購入してもよいという傾向がある。信頼と価格、それに加えて中国製品に対しては愛国心も働くというのは重要な要素だ。また環境意識も高く環境対応製品は多少高くても買うという調査結果もある。こういった中国市場における顧客の特性を理解した上でビジネスを進めることが必要である。

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