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2009年8月19日

データの分析・活用の促進を

高階 英治

SAS Institute Japan  ビジネス開発本部 流通ソリューションビジネス開発部マネージャー 高階 英治

消費低迷下でも売上・利益アップを実現する戦略的マーチャンダイジングとは

 

 経済環境が厳しさを増す中で、今流通・小売の現場では経営改革の必要性が高まっている。それは在庫計画の適正化であったり、商品の配分・調整、品揃えやコスト管理であったりと多岐にわたっている。そうしたニーズに対応してSASは流通・小売の経営改革を支援するソリューションを提供している。


 SASはもともと統計・解析ツールを開発し提供してきた。その経験から、情報の分析・活用による高付加価値化推進の仕組みとして、流通・小売向けにも複雑な経営課題を解決するソリューションを提供しているわけだ。従来の経験と勘に基づく判断のみに頼らないよう、POSデータなどの実績情報から、需要予測、商品分析など分析力を活用し、必要な情報をタイムリーに提供。それに基づくアクションにより売上・利益の向上という効果を生み出す。また、従来のBIツールが実績情報の集計を基に、定型/非定型レポート、検索ドリルダウン、アラートまでをカバーするのに対して、SASのソリューションは高度な分析から導き出される予測、予測型モデリング、最適化、さらに「見える化」の先を行く「予見力」を提供することで付加価値の創出を可能にしている。


 SAS(R) Business Analytics Frameworkは流通・小売業をはじめ、各業種の経営課題解決や意思決定を支援するフレームワークであり、顧客のニーズに対応してさまざまな仕組みを提供できる。


 一般的な小売業でのMD、バイヤーを中心とした業務部の業務フローは前期の実績を基にした販売計画・需要計画を立てて発注、それを店舗に展開し、店舗では売れる売場を実現するために価格決定やキャンペーンの実施、レイアウトやゾーニングの展開を行う。さらに売れ筋や死筋管理、コスト管理など店舗運営に必要な情報を蓄積し、予算と実績の対比などの情報を在庫調整に吸い上げるという仕組みになっている。SASはそれら各業務の意思決定を支援するソリューションを揃えている。


 英国の高級食材中心のスーパーWaitroseは、多品種・小ロットの商品を扱っており2万5000アイテムを180店舗で展開している。しかし450万SKUを揃えていても欠品も多いという課題があった。そこで既存のメーンフレームで構成する基幹システムはそのままに、導入しやすいシンプルな構成で分析を行うSASサーバを導入した。SASのテクノロジーを分析に活用し、大量のデータから傾注すべきパターンを抽出して分析の方向性を決定し将来パターンを予測、イベントや天気など需要変動にタイムリーに追随した業務判断を誘導する仕組みを構築した。これにより需要予測精度は10%以上のSKUで向上し、廃棄ロス削減、在庫金額の削減などを実現している。

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