海外スーパーマーケット徹底解説セミナー2016
欧米スーパーマーケットが目指す新たな価値創造
キーワードは「アメリカ＝FLONH」、「ヨーロッパ＝フード・ウェイスト」。鈴木敏仁、矢矧晴彦の二人が得意地域のSM事情とその背景を読み解く

2016/06/28 17:21

海外スーパーマーケット徹底解説セミナー2016
欧米スーパーマーケットが目指す新たな価値創造
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ダイヤモンド・リテイルメディアが毎年お届けする恒例の海外小売業セミナー。2016年度はアメリカとヨーロッパにおいて、それぞれ注目のキーワードを取り上げます。
今回取り上げるキーワードは、売上・利益を高めるだけではなく、エコやサステナビリティ、”企業の社会的責任＝CSR”の要素を多分に含んでいます。
それぞれの地域で有力企業がどのように取り組んでいるのか、最新の動向を交えて解説します。

●キーワード「FLONH」（アメリカ） S.M.R., Inc代表鈴木敏仁氏

Fresh、Local、Organic、Natural、Healthy、頭文字を取ってFLONH、これがアメリカ食品小売業界のここ数年のキーワードだ。フレッシュは加工食品を除く生鮮や総菜の総称、ローカルは地元仕入れ、そしてオーガニック、ナチュラル、ヘルシー、の５つである。既存企業の売場や品揃えの変化、新興企業の成長など、多くがこのFLONHの影響を色濃く受け、ウォルマートやアルディといったディスカウント系さえこのFLONHを意識しはじめている。何が影響し、そして各社どう対応しているのか、トレンドを読み解く。　

S.M.R., Inc代表
鈴木敏仁氏

【略歴】
大学卒業後、西武百貨店に入社したが2年で退社し、1986年に渡米。1997年にS.M.R.,Incを設立し、米国流通業界を軸としたコンテンツ作成ビジネスを開始、今年20周年を迎える。1998年に情報発信のためにウェブ上にリテールウェブを開設、年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

【著書】
『ソリューションを売れ！』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)

●キーワード「フード・ウェイスト（食品廃棄）」（ヨーロッパ）
PwCコンサルティング合同会社消費財・小売流通インダストリー、パートナー矢矧晴彦氏

今、欧州で取り組みをしている小売業が増えている「フード・ウェイスト（食品廃棄）」。小売業での食品廃棄禁止法を施行したフランスだけではなく、イギリスなど他の欧州諸国でも、法制化を待たず小売業自身の自発的な取り組みが始まっている。これらは単に感情論に訴えるような単発的な取り組みではなく、通常の経営課題と同じく、科学的なアプローチでの取り組みである。なぜ、彼らは食品廃棄の削減に取り組んでいるのか。この活動は社会にどの程度インパクトがあるのか。そして具体的にはどのような活動をしているのか。食品廃棄をテーマに、欧州での課題への取り組み方を解き明かす。

PwCコンサルティング合同会社消費財・小売流通インダストリー、パートナー
矢矧晴彦氏

【略歴】
日本及び東南アジアを中心に、流通業及び消費財メーカーの業務改革、戦略立案、Ｍ＆Ａ支援などの経営コンサルティングをリード。特に近年では、顧客データの活用、海外事業強化などのコンサルティングプロジェクトを多く手掛けている。

【著書】
「テスコの経営哲学を１０の言葉で語る　元テスコＣＥＯのテリー・リーヒー氏」翻訳（ダイヤモンド社）

【開催日時】2016年8月31日（水） 13：30～16：45／受付開始 13：00～

【会場】ダイヤモンド社石山記念ホール
東京都渋谷区渋谷1-1-8 TEL03-5468-2461
http://www.dia-ishiyama-hall.jp/index.htm