【米ターゲット】新成長戦略発表、国際展開と小型店開発に活路

2010/01/25 17:04
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 米大手ディスカウントストアのターゲットは1月21日、中期的な成長戦略を明らかにした。国内では今後5年以内に小型の新業態開発をスタートさせる。都市部では大型ディスカウントストアに対する出店規制や住民の反対が根強いため、小型の新業態で都市部のマーケットを開拓する。ライバルのウォルマート・ストアーズが食品主体の小型業態「マーケット・サイド」の実験を始めており、ターゲットもこの動きに追随することになる。

 

 また、今後3~5年で米国以外の市場にも進出する。進出候補はカナダ、メキシコまたは中南米。ターゲットはこれまで国内のみで事業展開を行っており、中国や中南米など新興国市場で積極出店を続けているウォルマートに対し、国際展開でも出遅れていた。

 

 同社は2010年の設備投資については、既存店活性化に注力することも表明。新規出店は10店以内に抑える一方、約10億ドル(約930億円)を投じて全1700店強のうち340店ほどの既存店改装を実施する。改装店舗では生鮮を含む食品の品揃えを強化して、集客力を高める。

 

 米国では一昨年来の景気後退で新規出店投資を抑える動きが広がっている。

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