【消費者物価指数】4月は0.6%上昇で2年4ヵ月ぶりのプラスに

2011/05/31 15:28
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 総務省が発表した4月の全国消費者物価指数(2005年=100)は、生鮮食品を除く総合指数が99.8となり、前年同月比で0.6%上昇した。消費者物価がプラスとなるのは2年4ヵ月ぶり。

 

 穀物やエネルギー価格の高騰に、東日本大震災後の商品需給の逼迫が重なり、価格水準を押し上げた。また、昨年4月から実施された高校授業料の実質無償化の影響が一巡したという特殊要因もある。

 

 デフレ脱却の意味から緩やかな物価上昇は経済にとってプラスだが、景気が停滞したまま物価だけが上昇すると悪性のインフレ、いわゆるスタグフレーションにつながることも懸念される。

 

 生鮮食品を含む総合指数は99.9で、0.3%の上昇。生鮮は5.6%の下落で、原子力発電所事故による需要減などから野菜が12.0%の大きな落ち込みとなったことが要因。生鮮を除く食料は0.1%の下落だった。

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