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第168回

2018年3月15日

今年5月、社長交代で新体制に移行
“地域ごとの店づくり”を強めていく
フジ 代表取締役社長 尾﨑 英雄

DIAMOND Chain Store

50周年を機に企業スローガン、ロゴマークを刷新

──これからの店舗戦略について教えてください。

 

尾﨑 今後はよりSM事業に力をいれていきます。近年の出店数は年間2店舗程度にとどまっていますが、今後は愛媛県松山市、また広島市を中心とする都市圏での店舗網拡大を機軸としながら、年間3~4店舗の出店を目標としています。商圏特性や競合状況などを見ながら用地を精査し、慎重に出店を進めているところです。

 

──そうしたなか、2月9日には山口県山口市に「フジ小郡店(以下、小郡店)」をオープンしました。

 

今年2月9日、山口県にオープンした「フジ小郡店」

尾﨑 山口県内9店目、全社では96店目となるSM業態の店舗です。JR周防下郷駅からほど近く、国道9号線に面する立地です。周辺は小中高の教育機関、病院がある利便性の高い立地です。商圏内には20~30歳代のファミリー世帯が多く、人口、世帯とも増加傾向にある注目のエリアです。そうしたなかで、近年需要が拡大する「簡便」「即食」を特徴とする商品を充実させ、また地域密着の方針のもと、地場商品も積極的に取り入れました。さらに、単身者の利用を想定し、「食べきり」、「使いきり」の商品にも力を入れるなど、最新の品揃え、売場づくりを行っています。

 

 これからのSMは、単にモノを販売するだけでは、お客さまにご支持いただけません。店内ではベーカリー売場と隣接する場所にイートインコーナーを設けていますが、飲食スペースとしてだけではなく、地域のお客さま同士が交流する場としても利用していただきたいと考えています。

 

──小郡店から新しいロゴマークを導入しています。

 

小郡店では会社の新しいロゴマークを使用している。すべての街角にあるフジを象徴的にデザインした

尾﨑 昨年、創業50周年を迎えたのを機に企業スローガンとロゴマークを刷新、18年度から導入を開始し、小郡店は、それに先駆けて導入しています。

 

 私たち小売業は、地域の人々のくらしに支えられています。地域のくらしに寄り添い、地域のお客さまにあてにされ、信頼される存在でなければなりません。新しいロゴマークには、街角にあるフジが、お客さまや地域からより親しみを感じていただける存在になりたい、という思いをこめ、街に寄り添えるやわらかいデザインを用いています。新スローガン「この街に、あってよかった。」のもと、地域の皆さまに「フジがあってよかった」と感じていただける企業・お店をめざして、新たな歩みを進めていきます。

 

──新規出店の一方、既存店はいかに活性化しますか。

 

既存店の建て替え、改装を順次進めている。写真は2016年4月、建て替えオープンした「フジ中村店」(高知県四万十市)

尾﨑 現在、商圏特性や競合の状況などを見ながら優先順位をつけ、順次、改装、もしくは建て替えを進め、店舗網の強化を図っています。

 

 愛媛県にある「フジ宇和島店」は今年1月末で一時閉店し、現在、建て替え作業を進めています。同店は1967年10月のオープンで、当社1号店という象徴的な店舗です。今冬オープンを予定している建て替え後の店舗では、食料品を中心に日用雑貨品などふだんの生活に必要な商品を提供するほか、地域コミュニティの場としても親しんでいただけるような店づくり、サービスを行います。

 

──リニューアルした場合、前後でどれほどの効果がありますか。

 

尾﨑 改装の場合、好調店舗は売上高が1割増となる店舗もありますが、総じて5~8%増で推移しています。競争が激化、また少子高齢化によりマーケットが縮小しており、なかなか最盛期の水準にまで戻すのは難しいのが現状です。

 

 08年に開業したリージョナルショッピングセンター「エミフルMASAKI」(愛媛県伊予郡松前町)もそろそろテコ入れする時期だと考えています。14年にテナントの入れ替え・直営売場のゾーニング変更を中心としたリニューアルを実施しましたが、あらためて施設、機能を見直します。これら定期的な活性化策により、常に魅力ある店舗を維持していきます。

 

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