【全国百貨店】09年の売上高は10.1%減、ピーク時の3分の2の水準に

2010/01/25 17:06
Pocket

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の2009年1~12月の年間売上高は、前年比10.1%減の6兆5842億円だった。売上高が7兆円を下回るのはバブル経済以前の1984年以来、24年ぶり。ピーク時の1991年(9兆7130億円)に比べて、3分の2の水準に落ち込んだ。売上高の前年割れは13年連続で、減少幅は過去最大だった。消費不況と高額商品の買い控えが百貨店の業績を直撃している。

 

 また、同時に発表した09年12月の売上高は7420億円で、既存店ベースでは前年同月比5.0%のマイナス。減少幅が5%以下となるのは2008年9月(4.7%減)以来、15ヵ月ぶり。中盤以降の冷え込みやセール前倒しの効果などから11月の11.8%減に比べて減少幅は大きく改善したとはいえ、08年12月には9.4%減を記録しており、そこからさらに5%の落ち込みが続いたことは、百貨店の販売不振の深刻さを物語っている。これで売上高の前年割れは22ヵ月連続となった。

人気記事ランキング

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態