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2018年3月1日

[プロユース]
トレンドを意識した新発想の商品投入で活性化するワーク関連部門

Diamond Home Center

 ●注目企業●

コーコス信岡

ファッション性、機能性を追求した魅力的な新商品を積極的に投入

 

● 使用シーンを想定した工夫

 

 コーコス信岡が2017年春に新発売した、アウターの「GーSPORT」(Gスポルト)。同社が展開するワークウエアブランド「グラディエーター」の新シリーズとの位置づけだ。

 

 一見、おしゃれでカジュアルな上着のように思える。しかし実際の作業現場で求められる、プロ向け衣料としての充実した機能を備えている。

 

 たとえば作業中の動きを邪魔しないよう、ヒジの部分にはゴムを入れて伸縮性を持たせた。また左袖には携帯電話を収納できるポケットを備えるといった、実際の使用シーンを想定した工夫を随所に凝らす。

 

 商品には軽やかなジャケット風の「スマートジャケット」、カモフラ柄フーディータイプの「アクティブパーカー」、MAー1のような「フライトジャケット」の3種類をラインアップ。多様化するワークスタイルのニーズに対応しながら、カジュアルには無いワークの丈夫さと機能性を加え、高いファッション性も実現。プライスラインもファストファッションに負けない設定にする事で、ホームセンターで今まで購入していなかったユーザーも獲得している。

 

 発売後の売れ行きは絶好調だ。当初、2~3月末と7~8月末の端境期向けの商品として出したが、薄くても暖かい機能性下着の普及などにより、秋や冬になっても動きは止まらず、いまも予想を大きく超える販売数で推移している。

 

● 快適な着心地にも配慮

 

 アメリカンテイストのワークウエアとして多くのファンを獲得するブランド「ディッキーズ」。17年9月には、従来にないデザイン、機能を持ったまったく新しい商品を投入、注目を集める。

 

 カジュアルなストレッチヘリンボンを使用した「ストレッチボトムライン」、ストレッチデニムにブラスト加工した「ストレッチデニムライン」、“人間がちょっとダメになる”ほどのストレッチ素材を使用した「ワンダーシェイプライン」を同時発売。アメリカンワークの中心ブランドとして、「クール&ワイルド」に磨きをかけるラインアップとなっている。

 

 さらに今年3月、「ディッキーズ」ブランドに投入するのが、需要が拡大するファンジャケットだ。ファン、バッテリーは定評のある「サンエス社製」を採用し、独自のスタイル、機能を追求する。

 

 こだわったのはデザイン性と高い機能性。「着るとダサイ!」と言われていたフォルムを、「着てもカッコイイ!」と言わせるため、風を取り込んでも、おなか周りを絞るマッスルカッティングでスマートなシルエットを実現。さらに、においの原因となる物質を分解する素材により快適な着心地にも配慮する。

 

 コーコス信岡では、これら商品を充実させるだけでなく、POPや販促物にも力を入れることで、ホームセンターの売場をサポートする施策にも注力していく方針だ。

 

人気の「Jawin」に新ラインアップを投入する自重堂
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 自重堂では人気ブランドの「Jawin」や「Z‐DRAGON」など、スタイリッシュなデザインや伸縮性や機能性、細部の仕上げなどにもこだわったラインアップが売れ筋となっている。今期もラインアップのさらなる強化を図っており、注目される。

 

 ワークウエア部門におけるもうひとつの注目点である空調服については、新規に参入するメーカーも登場し、メーカー各社の商品が多様に出揃った。

 

 近年の若年層のプロは、上下別のカラーでワークウエアをコーディネートするなど、オリジナリティにもこだわっている。こうした嗜好を踏まえ、より多様な選択肢を、目に見えやすいかたちで展開することがHCにとって重要だろう。

 

● 注目度の高い新商品、季節商品

 

 またワークウエアは季節性の高い商材でもある。アパレル同様の流行の動きがあるだけでなく、夏場の作業に必要な衣料と冬場の作業に必要な衣料では求められる機能性が異なる。近年はインナーウエアが技術的に進化し、通風性や吸汗性、防寒性などの面で優れた商品が増えたため、相対的にアウターの持つ意味は、よりファッション性が重視される方向に向かっている。

 

 そのため通年で売れる商品も増える傾向にあるが、やはり季節商品や新商品は注目度も高いため、定番売場以外にアウト展開を行うなど、目につきやすい店頭訴求が重要だ。新奇性の高い新商品の露出は、デザインを重視する層にとっては大きなフックとなり得る。

 

■「お客様の声を商品に反映させたい」

 

専務取締役
平川隆氏

 近年、流通企業間の競争が激しさを増しています。そのなか当社では、取引のあるホームセンター企業様の売上高、利益に貢献できるような、価値ある商材の提供をめざし、日々、商品開発に取り組んでいます。

 

 そういった商品を実現させるため、重視しているのは、お客様の声や要望です。店舗に来られた方や、量販店のバイヤー様から得た意見を参考にニーズを把握、商品づくりに反映させようとしています。これにより、いま、市場で売れている商品ではなく、少し先のニーズを見越した商品づくりができればと考えています。

 

 この方針のもと、投入した商品のひとつが「グラディエーター」ブランドのアウター「G-SPORT」です。ワークウエアにも、ファッション性が求められており、若い年齢層の方にも支持されるようなデザインを取り入れています。もちろん、作業の現場で求められるスペック、機能を充実させています。

 

 また今年10周年を迎えた「ディッキーズ」ブランドにも、新たな商品を投入しました。従来どおり、アメリカンテイストにはこだわりながら、ここ数年、トレンドとなっている「ストレッチ」の要素を取り入れています。おかげさまでお客様の反応はよく、売れ行きも順調に推移しています。

 

 お客様のニーズは変化しており、その変化のスピードは年々上がっています。今後も、お客様の声、意見を大切にしながら、魅力的な商品開発を続けていく所存です。

 

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