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2018年3月1日

[プロユース]
トレンドを意識した新発想の商品投入で活性化するワーク関連部門

Diamond Home Center

REPORT

Pro use

プロユース


トレンドを意識した新発想の商品投入で
活性化するワーク関連部門

ホームセンター(HC)の戦略部門のひとつとして、ワークウエアや、安全靴、手袋などの安全保護具に力を入れるチェーンが多い。より高い安全が求められるという社会的ニーズと、着心地やカジュアル性にこだわるファッション志向などによって、新たな市場が生まれていることが大きな要因だ。主要メーカーの新商品や、小誌が毎年実施している「ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品」のアンケート結果などから、最新のトレンドを探る。 (本誌:上明戸聡)

 

●市場動向●

 カジュアル志向は継続、機能性や着心地も重視

 

● HCの強みを生かした売場づくりを

 


拡大画像表示 ビジュアル性を高めたホームセンターバロー浜松浜北店のワーク関連売場(小誌17年9月号より)
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 「ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品」は、毎年バイヤーを対象にしたアンケート調査を実施し、各年の注目商品やヒット商品を挙げてもらい、バイヤーの評価を尋ねている。2017年に実施した最新調査では、ワークウエアや安全保護具の担当バイヤーからも回答を得ている。

 

 そこで挙げられた「ヒット商品」は多岐にわたる。しかし共通する回答を集約すると、作業用手袋については、滑り止めタイプや、専用用途向け手袋など、機能性重視型商品への注目度が高かった。また安全靴については、機能性に加えてファッション性やカジュアル性の高い商品、スボーツブランド商品などが挙げられている。

 

 またワークウエアについては、ファッション性の高いカーゴパンツや、空調機能付きブルゾンなどに注目するバイヤーが多かった。

 

 いずれの部門においても近年のトレンドを代表する商品が挙げられており、機能性や安全性能はもちろん、デザインやスタイルにもこだわる傾向が浮かび上がる。

 

 これらのワーク関連部門は、販売実績についても好調を維持しているチェーンが多く、売場は拡大傾向にある。ワークウエアや安全保護具は、従来はHCをはじめ、専門店などが主要チャネルだったが、近年は通信販売のウエートも増える傾向にある。

 

 こうしたなかでHCの一部では、関連部門のMD(マーチャンダイジング)を強化。実店舗の強みや来店客層の広さを生かし、よりファッション性を訴求できるビジュアル重視型の売場や、実際に商品に触り、試着することによって商品価値を実感してもらうなど、さまざまな売場展開手法が導入される例も増えてきた。

 

 トレンドを踏まえた売場づくりによって、一見カジュアル衣料とも思えるスタイリッシュなワークウエアや安全靴について、プロ以外の軽作業や普段着としてのニーズを見込むこともできる。

 

 プロのニーズについては地域差があり、周囲にどのような産業従事者が多いかによって左右される。これらを総合的にとらえた戦略的な売場展開が重要だ。

 

●安全保護具●

 安全靴はよりカジュアル志向に、作業用手袋は機能性強化

 

● 普段履きにできるおしゃれなデザインが主流に

 

機能性の高い主力商品を訴求するアトムの展示ブース
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丸五では、かかとを踏んで履ける新発想の安全スニーカーを発売
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 基本的に作業の安全性や効率を高めることが最大の目的となる安全靴についても、カジュアル志向、ファッション志向が高まる傾向にある。

 

 売れ筋のひとつはアシックスに代表されるスボーツブランド商品。多くのメーカーが安全靴市場に参入しており、価格帯を底上げする効果を生むと同時に安全保護具部門の活性化要因のひとつとなっている。

 

 また見た目だけではカジュアルシューズとほとんど見分けがつかないスニーカータイプの安全靴も人気商品。実際に作業現場だけでなく、普段の通勤などにも使用されるケースも多く、デザイン性を訴求する商品が増えている。

 

 もちろん機能性や安全性、強度なども重要で、丸五の「マンダムニット」など、独自の素材を使用することで、ざん新なデザインと高い機能性を融合させた商品がヒットしている。

 

● さまざまな作業に特化した商品が増える

 

 一方作業用手袋は、機能へのニーズが職種や作業内容によって大きく異なる。そのためデザインよりも長く使ってきた使いやすさを重視して商品を選択する傾向が強い。

 

 また近年はさまざまな作業に特化した商品が数多く登場しており、作業内容に応じた高グリップ力を持つ手袋や、防震性に優れた手袋、ロールボックスパレット使用時専用の手袋など、バリエーションは多い。

 

 これらの商品については、商品の特徴を的確に発信していくことが重要。必要に応じて試着用サンプルを用意するほか、POPなどを活用して情報訴求を強化したい。

 

 安全靴や作業用手袋、安全帯などさまざまな安全保護具は、企業側が用意し作業者に着用を義務づけるケースも増えている。このような環境を、HCにとっても大きなビジネスチャンスととらえるべきだろう。

 

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