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2018年3月1日

[カー用品]
今年で10周年を迎える「洗車の日」プロモーション
新たなニーズをとらえたアプローチで新展開へ

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カー用品


今年で10周年を迎える「洗車の日」プロモーション
新たなニーズをとらえたアプローチで新展開へ

製販一体で取り組めるプロモーションとして、全国規模で展開されている「洗車の日」が、今年で10周年を迎えることになった。ひと区切りの節目から、次なる歩みへと、自動車のアフター市場活性化につなげる「洗車の日」の新たな取り組みについて紹介する。(本誌:島野和久)

 

 

● 10年目のテーマは「洗車をすると安全・安心に!」

エンパイヤ自動車
執行役員 営業本部 副本部長
遠山修治氏

 自動車のアフター市場は、ここ2~3年は微増傾向にあるといわれている。サンバイザーなどの日よけ商品に続き、昨年からはドライブレコーダーが市場活性化の注目商品となっている。

 

 エンパイヤ自動車 執行役員 営業本部 副本部長の遠山修治氏は「ドライブレコーダーを取り付ける人が増え、自動ブレーキ搭載車が増加しています。この影響で、ガラスクリーナーなどが売上を伸ばしています」と話す。ドライブレコーダーの画像録画も、自動ブレーキ装置のセンサーも、フロントウィンドウに取り付けられており、ウィンドウガラスの視界をきれいに保つことが、安全・安心につながっている。

 

 このトレンドをとらえ、10周年を迎える「洗車の日」プロモーションのテーマを「洗車をすると安全・安心につながる」とし、さらなる市場活性化に取り組む方針としている。店頭において「洗車で、窓をきれいすることや、曇り止めを行うことで、安全・安心を手に入れよう」というわかりやすい訴求を展開することで、洗車のメリットや付加価値を広めていく考えだ。

 

● HCで気づきを与える販促展開に期待

売場やイベントなどを盛り上げる「洗車の日」POP類
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 「洗車の日」は、カー用品の潜在需要を掘り起こすための「気づきの機会」の提供と「手軽な洗車」の提案による市場活性化の施策。「よ(4)い、つや(28)」の語呂合わせから、4月28日を選び、日本記念日協会によって正式に認定された記念日である。

 

 「洗車の日」は、オートアフターマーケット活性化連合(AAAL)の「洗車を通じてクルマへの愛着を深めてもらいたい」という願いから2008年にスタート。AAAL構成団体のひとつである自動車用品小売業協会(APARA)の加盟店をはじめ、2年ほど前からは、日本DIY協会の協力を受け、ホームセンター(HC)での売場展開やイベントを通じて「洗車の日」の啓発が行われている。いまでは、HCなど約40企業700店舗以上で、販促やイベントが実施されるプロモーションとなった。

 

 洗車することで、車体のキズ、ワイパーブレードやタイヤの状態などを把握することができる。このことは、事故の要因を未然に防ぐ点から、安全・安心な運転につながる。さらに、洗車することでクルマへの愛着が育まれ、大切にすることから、安全運転につながり、ひいては、事故が減る。これが、洗車による「気づき」であり、洗車需要の掘り起こしであった。先述のように、ドライブレコーダーや自動ブレーキ装置の普及により、「安全・安心」というキーワードを加えることで、洗車への気づきの機会を提案する販売促進が有効になっていくと考えられる。

 

 多くの来店者がクルマを利用しているHC。だからこそ、わかりやすい訴求によって、洗車のメリットや付加価値を理解してもらう売場展開を実施することで、いまこそ、カー用品の売上拡大を実現するチャンスではないだろうか。

 

● 「洗車」を入口に新規顧客開拓と需要拡大をめざす

昨年の「洗車の日」イベントの模様

 HCにおいては、カー用品の専門店とは違うアプローチが求められる。いろいろな情報とノウハウを持っている消費者は、専門店を選ぶことが多く、それ以外の消費者が、HCのターゲットである。

 

 女性ドライバーが約5割を占めるようになり、クルマを趣味趣向の対象としない若年層も増えている。このようなことから、HCに取り込める潜在的な顧客は、多数いるものと考えられる。

 

 そこで、HC店頭では「洗車へのエントリーユーザー作り」を意識した売場づくりが有効となる。まず、「手軽さや簡単、時短を意識した洗車提案」や「安全・安心につながる価値のある洗車提案」など、理解を深めるための情報発信を行う販促ツールを用意すること。そして、手軽にできる洗車実演イベントなど、いろいろな角度からアピールを行うための施策を実施することが有効である。

 

 さらに、エントリーモデル商品となる「カーシャンプー+ワックスの効果がある商品」や「拭き上げるだけでワックス効果を発揮する商品」などをラインアップし、同時に、その特徴や使用方法をわかりやすくアピールする売場展開を実施。カー用品専門店との違いをしっかりと打ち出すことで、潜在的な顧客層を取り込む売場づくりが、HCの戦略となるだろう。

 

 遠山氏は「子どもと一緒にお風呂に入って、体を洗ってあげると、成長を感じるとともに、キズやケガなどに気づく。また、スキンシップによって、愛情もいっそう大きく、深くなります。洗車は、その感覚に近いかもしれません」と話す。自分自身で自分のクルマを洗車して、磨き上げることで愛着が生まれる。単なる便利な移動のためのクルマから、「愛車」という意識が生まれることが、ポイントである。

 

 「愛車」という意識が生まれることで、カー用品への興味喚起が促進される。つまり、「洗車がすべてのカー用品の入口になる」と遠山氏は語る。

 

 「洗車の日」プロモーション活動に参加しているエンパイヤ自動車。昨年までは、普及活動を手探りで行っている部分もあったという。「10周年の今年は、洗車にかかわる商品や情報をよりいっそう強化し、提供していきたい」(遠山氏)ということから、同社が実施する展示会「EMCフェア」においても、カー用品の需要拡大を目的とした販促や売場展開の提案を積極的にアピールしていく予定である。

 

 また、1月12~14日の3日間、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された『東京オートサロン2018』において、「洗車の日」専用ブースも出店されたこともあり、10周年を迎えたプロモーションとして、大きな盛り上がりをみせている。

 

 そして、4月・5月の2カ月間は、「洗車の日」強化月間となっているため、本格的な取り組みによる市場活性化が大いに期待できる。

 

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