【独メトロ】海外売上比率6割超に、東欧・アジアで出店強化

2010/08/03 15:20
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 小売業世界3位のメトログループ(ドイツ)が発表した2010年12月期第2四半期累計(1~6月)の売上高は前年同期比2.4%増の312億ユーロ(約3兆5880億円)だった。ユーロ安の影響も大きく、現地通貨ベースでは0.6%の増収にとどまる。EBIT(税・金利支払い前利益)は16.6%増の4億7000万ユーロ(約540億円)だった。

 

 ドイツ国内の売上高が1.4%減だったのに対し、東欧は5.6%増、アジア・アフリカが8.6%増と伸びた。この結果、海外売上比率は61.0%にまで高まった。

 

 業態別の売上高は、現金卸のメトロ・キャッシュ&キャリーが前年同期比横ばいの146億ユーロ、ハイパーマーケットのレアルが2.2%増の55億ユーロ、家電販売のメディアマルクト/サターンが7.6%増の93億ユーロ、百貨店のガレリアカウフホフが0.4%増の15億ユーロだった。

 

 景気が回復基調に戻ったと判断した同社では今期の設備投資計画を2億ユーロ増額し、21億ユーロ(約2415億円)とする。上半期は28店舗の新設(閉鎖は43店舗)にとどまったが、通期では95店舗以上を出店する。出店エリアとしては東欧とアジアに重点を置き、業態としてはキャッシュ&キャリーと家電店が中心となる。

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