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第163回

2018年2月1日

売上高2000億円、営業利益率5%へ
地場SMになりきる! 
マルナカ 代表取締役社長 平尾 健一

DIAMOND Chain Store

地場の総菜メーカーと連携、各地域で好まれる味を実現

強化している部門は総菜だ。出来立て商品を提供しており、売場から調理風景が見える店づくりにも取り組む 各地で異なる味へのニーズに応える方針。写真は香川県の郷土料理「まんばのけんちゃん」

──具体的には、どのように各地域の味に対応しているのですか。

 

平尾 現在、最も強化する部門は総菜です。もともと当社は生鮮素材に強いSM企業でしたが、近年は即食需要が高まっているのを受け、総菜売場を広げ、品揃えを拡充しつつあります。そのなかで寿司めしひとつをとっても、香川県と高知県ではまったく味つけが異なります。香川県は総じて甘い一方、高知県はゆず風味の酸っぱい味が好まれます。

 

 これに対し、各地域の総菜メーカーや食品メーカーの協力を得ながら、需要に応えようとしています。基本的に四国各県に、淡路島を合わせた5つのエリアに分けて、それぞれ異なる企業と連携し、品揃えをしています。当社子会社に、弁当や寿司、和総菜の製造を手がける味彩工房(香川県)がありますが、こちらは主に香川県の味付けに特化しています。

 

 たとえば徳島県で販売している商品に徳島産ほうれん草の白和えがあります。これも地元のメーカーに地元食材でつくってもらっていますが、味彩工房の商品のときと比べて、1.5~2倍も売れるようになりました。総菜は売場を拡大していることもあり、既存店ベースの売上高は対前年比5%増で推移しています。

 

地場メーカーによる調味料や菓子などのグロサリーを積極的に取り入れている。来店客にも好評だ 生鮮素材を加工した商品も揃える。昨年10月にオープンした松福店では、地場漁港で水揚げされた魚を使った寿司が見られた

──総菜以外で強化している部門はありますか。

 

平尾 グロサリーです。従来、マルナカではNB(ナショナルブランド)を中心に、ベーシックな品揃えしかしていませんでした。しかし同カテゴリーにおいても、地場メーカーによる商品を徐々に広げています。菓子では米菓や豆菓子、調味料では醤油や味噌といった商品を取り入れています。こちらもお客さまから好評で、さらに品揃えを充実させていく方針です。こうした取り組みを強めることで、競争が激化するなかでもシェアを上げられると考えています。

 

──マルナカが得意とする生鮮食品は、どのように取り組む考えですか。

 

平尾 生鮮素材でも、総菜のようにすぐに食べられるように商品を工夫することで、新たなカテゴリーや商品群をつくっていきたいと考えています。たとえば17年11月にリニューアルオープンした「マルナカ柿原店」(徳島県阿波市)では、新鮮なオーガニック野菜を原材料にしたジュースやスムージーがその場で楽しめるコーナーを新たに導入しました。野菜は有機にこだわり、添加物は一切加えていないため、味はもちろん健康志向のお客さまに喜んでいただいています。

 

 17年10年に新規出店した「マルナカ松福店」(香川県高松市)の鮮魚部門では、地場漁港で水揚げされた魚をその日に加工し、寿司のほか焼き魚、南蛮漬けなど魚総菜にして提供しています。生鮮食品については、こうした新鮮な商品の総菜化により競合店にはない独自の商品、売場を広げたいと考えています。

 

──現在、どのようなタイプの店舗を展開していますか。

 

平尾 当社には、大きく分けて3つのフォーマットがあります。まず売場面積5000~1万㎡の大型店で、「パワーシティ」という名称で展開しています。食品のほか住居関連品、衣料品の取り扱いもあり、主要都市で展開しています。2つめは同1800~3000㎡の中型店、そして3つめが同1000㎡規模の小型店です。これらを各地の商圏や競合状況などを見ながら使い分け、店舗網を拡大してきました。

 

──新規出店についてはどのように考えていますか。

 

平尾 近年はそれほど積極的には出店しておらず、17年2月期は1店、18年2月期は2店にとどまっています。今後については大型店の新規出店はせず、すでにある大型店の周囲に小型店を出し、ドミナントを深耕していきます。当面は本部のある高松市、さらに徳島市、松山市といった主要都市を優先的に進めます。現在、物件を探し始めており、2~3年後からは新規出店のペースを上げる計画です。

 

──既存店はどのように活性化しますか。

 

平尾 私が社長に就任した当時、平均店舗年齢は18年と古い店が多く、改装に力を入れているところです。大型店を含め、売上高の上位店を優先して進めており、17年2月期は6店、18年2月期は10店のリニューアルを済ませました。今後は毎年、十数店舗のペースでテコ入れをし、大小の規模はありますが、数年内にほぼ全店の活性化を図る考えです。

 

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