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第163回

2018年2月1日

売上高2000億円、営業利益率5%へ
地場SMになりきる! 
マルナカ 代表取締役社長 平尾 健一

DIAMOND Chain Store

香川県に本部を置き、四国を中心に店舗を展開するマルナカ。
近年、商勢圏では有力食品スーパー(SM)が増える一方、食品も扱うドラッグストア(DgS)をはじめとした異業態も勢力を拡大し、競争が激化している。そのなかでいかに差別化を図り、成長につなげようとしているのか。
平尾健一社長に聞いた。

聞き手=下田健司(本誌) 構成=森本守人(サテライトスコープ)


地域ニーズに細かく応え客単価・買上点数のアップへ

ひらお・けんいち●1962年1月1日生まれ。84年3月ジャスコ(現イオン)入社。2007年3月マイカルカンテボーレ(現イオンベーカリー)代表取締役社長。09年2月同社代表取締役社長兼イオンベーカリーシステム(現イオンベーカリー)代表取締役社長。10年5月イオンタイランド代表取締役社長。14年9月イオンSM・DS・小型店事業最高経営責任者補佐。15年3月ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス代表取締役(現任)。16年5月マルナカ代表取締役社長就任

──2016年5月に社長に就任されました。

 

平尾 1984年、ジャスコ(現イオン)に入社し、分社化する前のマックスバリュでは近畿四国事業部長を務めました。その後、マイカルカンテボーレ(現イオンベーカリー)社長、イオンタイランド社長などを経て、現職の直前は1年間、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスで代表取締役を務めておりました。

 

──競合企業としてのマルナカをどのように見ていましたか。

 

平尾 マックスバリュ近畿四国事業部長のときには、四国エリアを視察する機会がたびたびありました。マルナカは青果商として創業しているため、青果を中心として、生鮮食品が強いSM企業という印象を持っていました。

 

──あらためて競争環境についての認識を教えてください。

 

平尾 当社は現在、香川県のほか、徳島・愛媛・高知の四国4県、さらに兵庫県の淡路島において2018年1月現在、144店を展開しています。商勢圏においては近年、同業態のSMのほか、食品の取り扱いが大きいDgS、ディスカウントストアといった異業態も勢力を増しており、年々競争が激化しているのが現状です。

 

青果商として創業したマルナカは生鮮食品を強みとする。果物は鮮度、味にこだわり、豊富に品揃えしている

──社長就任後、どのような方針で経営にあたっていますか。

 

平尾 社長に就いて、まず実行したのは店舗巡回です。最初の約4カ月間ですべての店舗に足を運んで、品揃えや店づくりがどうなっているかを確認しました。全社に向けて発信したのは、「もう一度、地場のSMになりきろう」というメッセージでした。

 

 たとえば、高知県の店に行くと、香川県の商品は並んでいるものの、高知県の商品は決して多くありませんでした。また、よく調べてみると、同じ香川県であっても高松エリアと観音寺エリアでは好まれる味が違うことがわかったため、「四国のマルナカ」ではなく、各地域に密着したマルナカをめざすことにしました。競争が激しい時代にあっては、地域ニーズにきめ細やかに応えることにより、お客さまの満足度を上げたいと考えています。まだ不十分ですが、徐々に品揃えを見直しているところです。

 

──来店客の反応はいかがですか。

 

平尾 厳しい競争環境により、業績が低迷した厳しい時期もありましたが、現在は少し持ち直しています。実際、競合店が増えているため客数を大きく増やすことは難しいのですが、地場商品の強化や個食化、少量化を徹底して買上点数を上げていこうとしています。17年2月期の売上高は対前期比0.6%増(既存店ベース)、18年2月期も前期実績をクリアできる見通しです。

 

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