【ベスト電器】リストラ計画発表、今後2年で63店閉鎖

2010/03/03 09:40
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 家電量販大手のベスト電器(福岡市)は3月1日、事業再構築計画を発表、2012年2月末までに国内直営店の約3割に当たる63店舗を閉鎖することを明らかにした。このうち岩見沢店、釧路店(共に北海道)など9店舗はすでに閉鎖しており、ダイエー赤羽店(東京都北区)、岸和田長崎屋店(大阪府岸和田市)など5店舗は閉鎖準備に入っている。

 

 閉鎖店舗が多いために全社の正社員を対象とした希望退職の実施を現在、労働組合に申し入れている。実現すれば1000人規模の人員削減になるものと見られる。本部でもオール電化事業部、法人営業部、情報システム部などをスリム化し、約50人の人員を削減する方針。

 

 一方、子会社のさくらやは2月末で事業を清算、ビックカメラに継承した4店舗を残し、全店を閉鎖した。

 

 今回のリストラ計画に合わせて役員の報酬を20~40%削減する。また、5月の株主総会の時点で役員数を半減させる。

 

 ベスト電器はフランチャイズ店の積極展開などで1990年代には売上高が業界トップだったこともあるが、近年は経営不振が深刻化、2010年2月期では3期連続で最終赤字となる見通しだ。

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