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第158回

2017年11月1日

統合シナジーを最大限に発揮し岩手県内でのドミナントを深耕する 
ベルジョイス 代表取締役社長 澤田 司

DIAMOND Chain Store

既存店の強化が最優先事項

──店舗や売場づくりの面においては、統合シナジーをどう生かしますか。

 

澤田 仕入れ先や帳合、物流センターを一本化したことで、店舗効率は格段にアップしました。バックシステムの効率化はうまく進んでいます。

 

 一方で、店の屋号や売場までを共通のものにするかどうかは、熟考する必要があると考えています。オーバーストア化が進む今日、その店が気に入らなくても近くにほかの店はいくらでもあるという状況です。せっかく現状でお客さまに支持されているような店を、会社が合併したからといって看板や品揃えをむやみに変えてしまっては、お客さまが離れてしまう可能性もあります。そのため、屋号や売場の共通化については慎重に検討を重ねていく考えです。

 

──出店についてはどのように進めていきますか。主力業態としては旧ジョイスのSM「ジョイス」、旧ベルプラスの「ビッグハウス」の2業態がありますが、今後出店の柱となるのはどちらでしょうか。

 

澤田 まず新規出店については、今年度は実施しません。一方、既存店改装は上期もいくつかの店舗で実施しています。統合してすぐの間は、新規出店で店舗網を拡大することよりも、既存店を強くしていくというのを優先に考えています。それが一段落した来年度以降は、新規出店も検討していきたいです。

 

 ジョイスとビッグハウスのどちらを出していくかということに関しては、立地や商圏を見ながら、その土地に合った業態で出店していきます。

 

──同じアークスグループのユニバース(青森県/三浦紘一社長)も岩手県内に店舗を展開していますが、出店に関してすみ分けを図っているのでしょうか。

 

澤田 アークスは「八ヶ岳連峰経営」のもと、各社の出店戦略を尊重していますので、ユニバースさんとのすみ分けは考えていません。ただし出店計画は、最終的にはアークスの取締役会に諮って決議する体制になっています。

 

 今後、ベルジョイスの店舗からすぐの場所にユニバースさんが新店をオープンするという可能性もあります。ある程度の影響は出るかもしれませんが、グループ外の競合企業に出店されることを考えれば、やはりグループ会社の店舗が出店したほうがよいでしょう。お互いに切磋琢磨しながら、さらなる成長をめざしていきます。

 

──現在、岩手県内のほかに宮城県、青森県、秋田県にも店舗を展開しています。将来的に、出店エリアを拡大する考えはありますか。

 

澤田 基本的には、岩手県内と宮城県北部での出店を進めていきます。それ以外の地域もまったく眼中にないわけではありませんが、現状の物流効率を考えると今はまだ難しいでしょう。

 

グループ他社に学び、めざすは経常利益率3%

──中長期的な経営方針についてお聞きします。今後、どのような成長戦略を描いていきますか。

 

澤田 ベルプラスとジョイスが合併し、ベルジョイスを発足させた目的は、何よりも岩手県で強固なドミナントを構築するということにあります。最低でもマーケットシェア30%、経常利益率3%の企業にしようというのが目標です。そのうち、30%のマーケットシェアを達成するのはそれほど難しいことではなく、すでに達成目前の状態にあります。

 

 ただ、経常利益率3%の達成は容易ではありません。アークスグループ全体の経常利益率はすでに3%を超えていますので、われわれはほかのグループ会社に学びながら、目標を確実に達成したいと思います。

 

ベルジョイス 代表取締役社長 代表取締役会長 澤田 司

──ベルジョイスとしてM&A(合併・買収)を行う考えはありますか。

 

澤田 それはありません。われわれは今では800億円に迫る売上高がありますが、ベルプラスとジョイスという2社が合併した結果であって、独力で800億円企業に成長したわけではない。そのことは絶対に勘違いしてはならないと思っています。まずはベルジョイスという新しい会社を強くしていくということに邁進していきます。

 

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