【清涼飲料】10年の市場規模は猛暑効果で3年ぶりのプラス成長に

2010/12/06 12:07
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 マーケティング調査会社の富士経済によると2010年の清涼飲料市場の規模は金額ベースで4兆9585億円、前年比1.7%増と3年ぶりのプラス成長となりそうだ。7~9月にかけての記録的な猛暑で需要が高まったことが大きな要因。

 

 カテゴリー別ではスポーツドリンクなどの機能性飲料が11.4%増の6183億円と大きく伸びるほか、糖分やカロリーをカットした“ゼロ系”商品が牽引した炭酸飲料が3.6%増の5047億円、果実・野菜飲料が0.5%増の4971億円が見込まれる。反面、乳性飲料は1.2%減の1兆1111億円、ミネラルウォーター類は0.5%減の2563億円とマイナス成長になりそうだ。

 

 最も市場規模の大きい嗜好飲料は1兆8908億円で0.5%の微増。自動販売機チャネルの不振で缶コーヒーがマイナスとなる一方で、麦茶やウーロン茶など茶系飲料が伸びる。

 

 2011年は猛暑効果の反動やゼロ系炭酸飲料の失速などもあり、清涼飲料市場全体では1.4%減の4兆8889億円と再びマイナス成長に転じると富士経済では予測している。

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