【Jフロント】大丸と松坂屋を来年3月で合併、百貨店事業1社に

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 J.フロントリテイリングは傘下の大丸と松坂屋を2010年3月で合併させると発表した。合併後の社名は「大丸松坂屋百貨店」となる見通し。店舗名の「大丸」「松坂屋」は変更しない。

 2007年9月に大丸と松坂屋ホールディングスが経営統合して発足したJ.フロントは、08年-10年度の3ヵ年でグループ企業を再編し、統合を完成する計画だった。昨年来、ハウスカードや情報システムの統一化を進める一方、食品スーパー子会社の大丸ピーコックと松坂屋ストアを合併させて「ピーコックストア」として一本化するなど、子会社再編を進めてきた。来年3月の百貨店事業一本化で、経営統合は計画より前倒しで完了することになる。

 経営数値目標としては10年度で連結営業利益530億円を掲げていたが、売上不振により08年度(09年2月期)の営業利益は250億円にとどまる見通し。大丸が浜松市への出店計画を撤回するなどグループ全体で投資抑制や経費削減を図っているが、計画数値の達成は厳しい状況だ。

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