【食品市場】09年度は2%減の29.8兆円、デフレ傾向続く

2010/09/15 11:23
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 矢野経済研究所の調べでは、2009年度の国内食品市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年度比約2%減の29兆8192億円だった。アジアなど新興国を中心として食糧需要が拡大する一方で、天候不順による農作物の減少、投機資金の流入による価格高騰など、世界レベルでは食糧争奪戦が顕在化している。

 

 国内においては、景気は緩やかな回復局面にあるといわれるものの、将来不安などから消費者の節約志向は継続している。加工食品の一部で「内食回帰」という追い風がみられたが、消費者の低価格志向や競争激化による低価格販売が続いており、デフレ傾向が続く。

 

 また、同時に発表した飲用牛乳・乳飲料を除く09年度の乳製品市場規模は、8651億円で前年度よりは増えた。08年度は乳価上昇の影響により市場が大きく縮小したため、その反動もある。

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