ドン・キホーテ、6月期決算は7.5%の営業増益、ディスカウントストア事業堅調

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 大手ディスカウントストア(DS)のドン・キホーテが発表した2009年6月期連結業績は、売上高が前期比18.8%増の4808億円、営業利益が7.5%増の171億円だった。同社は今年2月に発表した通期業績予想を8月11日に上方修正、売上高は従来予想を200億円、営業利益は同じく38億円上回る結果となった。

 増収要因には買収した総合スーパーの長崎屋が通年稼働したことと、昨年10月に食品スーパーのハローフーヅ(名古屋市)からDS事業のビッグワンを買収した影響も含まれる。

 経常利益についてはデリバティブ損失として20億円を計上したことで7.1%減の159億円、店舗閉鎖損を特別損失として計上したこともあって純利益は3.2%減の90億円だった。

 事業別の業績については、買収した長崎屋やホームセンターのドイトの一部店舗やドン・キホーテの既存店を大型DS業態の「MEGAドン・キホーテ」に転換して収益が改善したことなどから、DS事業の売上高は12.7%増の3736億円、営業利益は134億円と堅調だった。

 総合スーパー事業については、長崎屋の不採算店6店舗を閉鎖、金沢店を「MEGAドン・キホーテ」に転換するなどリストラを進めたが、15億円の営業赤字だった。今後も長崎屋店舗については「MEGAドン・キホーテ」への業態転換によるDS事業化を推進していく。2010年6月期の連結業績は、売上高が3.4%増の4970億円、営業利益が4.8%増の180億円、純利益は11.0%増の100億円を見込んでいる。

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