【全国百貨店】5月の既存店売上高は2.4%減、回復ペース鈍く

2011/06/21 12:24
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 日本百貨店協会がまとめた5月の全国百貨店の売上高は4820億円余りで、既存店ベースでは前年同月比2.4%減と3ヵ月連続のマイナスとなった。

 

 東日本大震災発生当月の14.7%減から4月は1.5%減にまで回復していたが、5月は落ち込み幅がやや広がり、本格回復には至っていない。ただ、震災後の復興消費の拡大で仙台は6.7%増と3ヵ月ぶりの増収、仙台を除く東北地方では6.2%増で2ヵ月連続のプラスとなった。

 

 3月に博多阪急、5月にJR西日本三越伊勢丹が新規開業した福岡と大阪では百貨店への注目度が高まったことで、全店ベースでの売上高は福岡11.6%増、大阪7.7%増と活況を呈した。一方、そのあおりを受けて、福岡・天神地区を中心とする既存店は12.1%のマイナス、大阪周辺の京都が3.4%減、神戸が4.4%減と苦戦した。

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