【セブン&アイ】第1四半期は営業利益17.5%減、スーパー、百貨店が苦戦

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 セブン&アイ・ホールディングスが発表した2009年3-5月期の連結業績は、スーパーストア事業と百貨店事業が大幅減益となったことなどから、営業利益は前年同期比17.5%減の586億円となった。営業収益は、北米におけるガソリン単価の大幅な下落と、円高による減収の影響が約1100億円あったことにより10.8%減の1兆2417億円だった。また、減損損失や西武百貨店札幌店の閉鎖損など68億円の特別損失を計上したことで、純利益は28.3%減の236億円となった。

 セグメント別では、主力のコンビニエンスストア事業で販売は堅調に推移したものの、北米7イレブン・インクで会計基準変更によりのれん償却費が増加したことと、円高による影響で営業利益は3.2%減の449億円となった。この会計基準変更と円高の影響を除けば、約2%の営業増益だった。

 イトーヨーカ堂やヨークベニマルなどのスーパーストア事業は営業利益が59.2%減の53億円、そごう、西武百貨店などの百貨店事業は81.7%減の8億円と、両事業が大きく足を引っ張った。

 デニーズなどのフードサービス事業は前年同期に続いて4億円の営業赤字だったが、セブン銀行など金融事業の営業利益は15.8%増の77億円と健闘した。

 10年2月期の通期連結業績は、営業収益が6.0%減の5兆3130億円、営業利益が1.1%増の2850億円で従来通り。

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