【ココカラファイン】医薬品販売不振で粗利率低下、11.5%の営業減益に

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 ドラッグストアのココカラファインホールディングスが発表した2010年3月期連結業績は、中核事業会社のセイジョー・セガミメディクスが43店舗を出店(22店舗を閉鎖)、既存店売上高も0.8%増と堅調で、売上高は12.3%増の1909億円と2ケタ成長を記録したものの、売上総利益率の低下と販売管理費の増加で、営業利益は11.5%減の33億円に終わった。

 09年6月の改正薬事法施行の影響で第1類医薬品(薬剤師のみが扱える一般用医薬品)を敬遠する消費者が増加、また、新型インフルエンザの流行で医療施設を受診する消費者が増え、風邪薬の販売が低迷したことなどから、利益率の高い一般用医薬品の販売構成比が低下。さらに化粧品の販売構成比も下がったことで、売上総利益率は前の期より2.5ポイント低下して24.8%となった。

 合併に伴う負ののれん代など38億円の営業外収益を計上したが、営業減益の影響で経常利益も2.8%減って70億円となった。

 11年3月期の連結業績は、売上高が2051億円(前年比7.4%増)、営業利益が37億円(同11.1%増)、純利益が31億円(同25.6%減)を見込むが、この予想数値には10月1日付けで吸収合併するアライドハーツ・ホールディングスの業績見通しを織り込んでいない。

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