ファストリ、営業利益を100億円上方修正、10年8月期は1405億円に

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 ファーストリテイリングは2010年8月期第2四半期累計(09年9月~10年2月)の連結決算が好調だったことから、今年1月に続いて通期の業績予想を上方修正、10年8月期の連結営業利益は従来予想を100億円上回る1405億円(前期比29.3%増)になりそうだと発表した。売上高は従来予想比で140億円増の8340億円(21.7%増)、純利益は同じく35億円増の710億円(42.6%増)を見込む。

 10年8月期第2四半期累計では、機能性インナー「ヒートテック」を世界で5000万点完売するなどユニクロ事業が国内外ともに好調。国内ユニクロ事業は既存店が13.1%の増収で、営業利益は前年同期比36.3%増の937億円となった。海外ユニクロ事業も旗艦店が好調で進出国すべてで黒字化を達成、営業利益は3.6倍の58億円に増えた。「ジーユー」など国内関連事業は10億円の営業損失と赤字が続いたが、「セオリー」などグローバルブランド事業も営業利益を76.4%増の43億円に伸ばした。

 国内ユニクロ事業では今後百貨店への出店を強化、4月23日に新宿高島屋など3百貨店に同時出店する。また、売場面積が500坪(約1650平方メートル)を超える大型店を増やし、今期末には前期比31店舗増の102店とする予定。

 10年8月期通期で売上高が前期比2倍の740億円、営業利益が4倍以上の75億円を見込む海外ユニクロ事業は、アジアを中心に出店を加速させ、5年後には事業規模で国内を上回る計画だ。

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