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2017年6月19日

第2回
自社のパート採用の実態をきっちりと把握していますか?

 前章では、「応募者を劇的に増やす即効性のある秘策は無い!」と申し上げましが、では、「あるべき採用」とは、どのような状態になることなのかを初めに考えてみたいと思います。

 

≪あるべき採用の状態とは≫

 

 あるべき採用の状態とは、①母集団を最大限活用し ②面接の質が向上し内定率を増加する ③採用後の定着や活用をしっかりと行い ④結果退職者が減り、生産性が向上することで必要とする母集団が減る ⑤そして長期的にしっかりとした定着・活用により採用ブランド力が向上するという正のスパイラルに転換していくことであると考えています。

 

 

 この様な、「あるべき採用」の状態=正のスパイラルに転換すること目指さず、今までどおり母集団形成に注力し、定着はあと回しにしながら採用を続ける。つまり穴の開いたバケツに一生懸命水を流し込む・・・いつか破綻する危機感は持ちながらもこの状況が改善できずにいると、ますます負のスパイラルに陥っていってしまう事になることは明らかな事かと思います。

 

≪では何から始めれば良いのか?≫

 

 では、この「あるべき採用」の状態に転換するためには、まず、何から始めれば良いのでしょうか?

 

 私共が企業様からご相談を受けまず初めにすることは今回のテーマでもある次の2つのことです。

 

  1. 採用の実態を可視化し、問題点・課題を明らかにする。
  2. 採用のPDCAのサイクルを回す。

 

 実に基本的な事であり、ビジネスや仕事を進めるうえでは当たり前のことを実行することなのですが、パートタイマー採用においては多くの企業様で、実はこの基本的な事が出来ていないことが見受けられます。

 

 実際に私共がご相談頂いたお客様に初めにお伺いすることが有ります。

 

 「自社の採用の状況について数値できっちりと把握されていますか?」より具体的に「御社の応募者数は?推移は?」「そのうちどの程度面接に導入できていますか?」「採用できていないのは具体的にどの店舗ですか?どのエリアですか?どの時間帯ですか?」などの詳細です。この様なご質問をすると大半の企業様では十分な回答を頂けず、自社の採用の状況を実は把握されていないことに驚かされます。

 

 その原因は、チェーン店を展開されているお客様の多くでは、パートタイマーの採用は現場(店舗)任せにされていることが多いため、本部の事務局は実態を把握できていない状況にあるというこが大きいようです。

 

≪自社の採用を可視化しPDCAのサイクルを回すとは≫

 

 前述のとおり、どの様な仕事でもそうですが、現状の課題や問題点を明らかにしその対策を計画し実行していく。つまり採用のPDCAサイクルを回すという本当に基本的なことを行っていくことが一番重要であり、実は多くの企業で見過ごされている点なのです。

 

 

 では、何を可視化したらよいのでしょうか?私共が実際に可視化している内容の一部分を実際にご紹介いたします。

 

  • 応募者数
  • 面接設定数(面接を設定できた人数)
  • 面接実数(実際に面接をした人数)
  • 応募経路(WEB媒体・フリーペーパー・店頭ポスターなどなど)
  • 合格者数
  • 応募日から面接日までの待機日数
  • 辞退理由
  • 店舗の不合格理由
  • 欠員数・欠員工数

 

 上記の項目を更に属性別(例:高校生・大学生・主婦・フリーターなど)やエリア・SV毎、媒体別などの要素を含めてクロス集計・分析していくことが重要となります。

 

 具体的な分析事例

 

 可視化するためには、応募者データや面接状況に至るまで全てのデータを現場から集約し分析する必要があります。また、店舗で辞退理由などを確認することや、集約したデータをデータベースとして構築することは少しハードルが高いかもしれませんが、「あるべき採用」に近づくためには不可欠なものですので、是非取り組んでいただければと思います。

 

 次回ではこの収集したデータを活用してどの様に取り組んでいくのか、パートタイマー採用活動におけるKPIやその改善策なども含めご紹介していきたいと思います。

 

株式会社ベクトル
■創 立 2003年6月
■E-mail info@vector-up.com
■URL http://www.vector-up.com/

谷 智史(たに さとし)
採用支援事業部 執行役員

 大手ゲーム会社で、人事(採用・教育)を担当後、2011年よりベクトルに転職、スーパー・飲食・ドラッグストア・アパレル等、多くの企業の採用を支援。

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