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2017年6月5日

第1回
パート・アルバイト採用の現状について

 ここ最近の採用環境の厳しさもあり、パート・アルバイトの採用代行または採用コンサルティングに関する問い合わせが増えています。

 

 お話をお伺いすると、どの企業様も口をそろえて、「人が採れない」「とにかく何とかして欲しい」との相談を頂くことが多く、非常に切迫された状況に陥っていることがお話から伺えます。

 

 もう少しお話を伺うと、
・求人広告の掲載費用が昨年より高くなっている。
・求人広告を掲載しても1掲載あたりに集まる応募者が減っている。
など、「媒体経費を増加し続けても応募者が思った以上に集まらない」。または、「応募者自体が減っている」「どうしたら応募者が集まるのか」といった問題意識や課題を持たれ、どうしたらもっと応募者を集められるのかという母集団形成に関する相談が大半を占めます。

 

 ここで採用マーケットの環境を振り返ってみると、

 

~採用マーケットの現状~

 

 下記のグラフはパートタイマーの有効求人倍率(実数)の推移となります。ご覧の通り4年前の平成25年の3月同月期の倍率と比較すると1.29から1.89ポイントと0.6ポイントも大幅に上昇しており、しかも年々増加しております。

 

グラフ1:パートタイマーの有効求人倍率の推移
データ出所:厚生労働省 一般職業紹介状況
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 これに合わせるように、求人広告掲載件数も年々増加しており、やはり4年前の平成25年と比較する1.67倍広告掲載量となっていることが分かります。

 

グラフ2:求人メディア全体の広告掲載件数の推移
データ出所:公益社団法人全国求人情報協会 求人広告掲載件数等集計結果
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 数値からも皆様が実感されているとおり、年々採用環境は厳しさを増しており、以前のように媒体を出せばある程度は応募者が集まるという状況ではありません。この環境は現時点では更に継続する。または、ますます悪化することが予想され、応募者数の減少はマーケットの状況からは避けられない環境で有ると言えます。

 

 つまり、この環境下においては、「媒体経費も増やさず応募者を増やす」ということは非常に困難であり、特に劇的に応募者を増やすことや、媒体費用を逆に下げるというような魔法や秘策は存在しないということをまず前提に考えることが必要な状況です。

 

 多くの企業様では、この環境を理解や実感しつつも、「応募者を増やす即効性のある秘策は無いのか?」ということに関心の多くが向けられており、前述のご相談の様な状況となっていると思われます。

 

 ここでハッキリと断言できるのは、「応募者を劇的に増やす即効性のある秘策は無い!」ということです。

 

 応募者を増やすためには、適切な媒体運用や応募チャネルの活用だけで無く、採用ブランド力を高める必要があります。採用ブランド力は当然求人媒体におけるPRによるものだけではなく、企業そのものの魅力(企業価値・仕事・働く人・風土・職場環境・労働環境などなど・・)であり、ブランド力を高めるために相当の時間や費用を要し、全社の課題として高めていく必要があります。

 

 当然ですがブランド力を高めていく努力をしていくことは、経営上・事業運営上も必要であり重要な課題として継続的に取り組む必要があります。でも、採用は緊急の課題であり、事業運営に直接的に影響を及ぼすことから「時間を掛けて応募者を増やしていきましょう?」などとは言えない状況かと思います。

 

 次回からは、ではどうしたらよいのか?意外と企業様が見過ごしている点やまだまだ企業内の努力で改善できる点などを実際の事例なども含めながらご紹介していきたいと思います。

 

株式会社ベクトル
■創 立 2003年6月
■E-mail info@vector-up.com
■URL http://www.vector-up.com/

谷 智史(たに さとし)
採用支援事業部 執行役員

 大手ゲーム会社で、人事(採用・教育)を担当後、2011年よりベクトルに転職、スーパー・飲食・ドラッグストア・アパレル等、多くの企業の採用を支援。

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