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2017年5月1日

〈カー用品〉
製販一体で取り組めるプロモーション「洗車の日」
全国規模の展開でアフター市場を活性化

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REPORT

Car Equipment

カー用品


製販一体で取り組めるプロモーション
「洗車の日」
全国規模の展開でアフター市場を活性化

ここ数年、市場の横ばい傾向が続いているカー用品市場。その活性化策として注目を集めるのが「洗車の日」。製販一体となって自動車のアフター市場を活性化しようとスタートし、9年目を迎えたプロモーションの取り組みについて紹介する。

 

 

● 認知度が高まりつつある、4月28日は「洗車の日」

エンパイヤ自動車 執行役員 営業本部 副本部長の遠山修治氏

 

 若者の自動車離れや少子高齢化などにより、自動車のアフター市場は縮小または横ばい傾向が続いている。

 

 しかし、カー用品別に見てみると、ここ数年でサンバイザーやサンシェード、日よけスクリーンなどの売上が好調に推移している。エンパイヤ自動車執行役員 営業本部 副本部長の遠山修治氏は「実は、20年以上前からあるカー用品だが、突然売れ出した商品」と話す。テレビショッピングをはじめ、通販商品としてメディアの露出が増えたことで注目され、売上が伸びている。このように潜在需要があるにもかかわらず、その掘り起こしができていないカー用品は、ほかにもあるといえるだろう。さらに、運転のしやすさや日よけというキーワードは、女性ドライバーに効果的なアプローチとなると考えられる。

 

 「潜在需要を掘り起こすための“気づきの機会”の提供と“手軽な洗車”の提案によって、自動車のアフター市場を活性化しようというのが『洗車の日』である」と語る遠山氏。

 

 「よ(4)い、つや(28)」の語呂合わせから、4月28日を選び、日本記念日協会によって正式に認定された記念日である。大型連休の時期であり、行楽地にはきれいなクルマで出かけたいという生活者の思いや、寒い冬が終わることから水の冷たさが気にならなくなるシーズンということもあり、洗車需要もピークを迎える。

 

 「洗車の日」は、オートアフターマーケット活性化連合(AAAL)の「洗車を通じてクルマへの愛着を深めてもらいたい」という思いから2008年にスタート。今年で9年目を迎える。AAAL構成団体のひとつである自動車用品小売業協会(APARA)の加盟店での売場展開やサービスエリアでのイベントを通じて、「洗車の日」の啓発が行われ、年々、認知度は高まっている。

 

● HCでの「洗車の日」、展開に期待

エンパイヤ自動車の展示会での「洗車の日」売場展開例

 

 販売店の洗車用品コーナーへ行くと、さまざまな商品が並び、POPやパッケージに用途や機能などが書かれており、クルマへの知識があるヘビーユーザーやマニアならば迷わず商品選びができるだろう。しかし、一般のユーザー、とくに女性では、自分のクルマに合う商品を選ぶことは難しい。洗車の初心者やクルマにあまり興味のない人にとっては、専門用語や洗車用品の種類の多さがネックになっている。

 

 そこで、注目されている販売チャネルがホームセンター(HC)である。一般消費者が来店し、女性でも気軽に立ち寄れるHCのカー用品コーナーでの「洗車の日」訴求は、販売促進効果が期待できる。HC向けに「手軽にできる洗車」や「気軽な洗車」提案を強化する展開のために、今年は日本DIY協会と一緒になって「洗車の日」に取り組む。

 

 従来は、販売店ごとに、メーカー別の洗車売場展開が行われていたが、今回は「洗車の日」というテーマのもとで、各メーカーが連携し、シャンプーやクリーナー、ワックスと、スポンジやブラシ、バケツなどの洗車用品が揃う、わかりやすい売場展開をHCでも実施する。遠山氏は「自動車のアフター市場の活性化という共通のテーマとして『洗車の日』のもと、連携する意義は大きい。全国のHCでの展開やメーカーを超えた売場展開の実施については、自動車部品・カー用品の総合卸商である弊社が果たす役割は重要であり、卸商だからこそできることだ」と語り、「洗車の日」の盛り上げに意欲的に取り組む姿勢を打ち出している。

 

「洗車の日」のシーリングPOP
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「洗車月間」のシンボルマークと「洗車の日」キャラクター
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● 商品特徴とともに“コト”訴求による洗車のメリット訴求を

 

 洗車にはユーザー、販売店にとってさまざまなメリットがある。まず、クルマの品質の保持・劣化防止である。ホコリや雨水による水アカや雨じみなどの汚れ、直射日光や路面のピッチやタールによるボディ塗装面へのダメージなど、品質低下の原因はたくさんある。それを防ぐのが洗車である。たまにしか洗車をしないと汚れ落としは、大変な作業になってしまう。フロントガラスも油膜でギラギラし、雨天時や夜間の走行で、視界が妨げられ、事故の危険性も高まる。

 

 こまめに洗車をしていると、ワックスやコート剤がボディを守り、汚れもつきにくくなることから、洗車は比較的簡単になる。ただ、面倒な洗車となると、ついつい敬遠しがちになることから、簡単洗車の提案が重要となる。「塗って、乾かして、ふき取ってという作業工程の多い商品ではなく、HCでは、1回で済む簡単ワックスやふき取りワックスの提案が有効」と遠山氏。シートでふくだけでワックスがかけられる商品や自動洗車機で洗車した後に、スプレーをして水滴とともにふき取ればワックスがかかる商品などをラインアップすることで、気軽な洗車を推進することがポイントとなる。

 

 クルマがきれいになれば、気分がよい。ピカピカに磨かれたクルマを見ると愛着がわき、大切にする気持ちも高まり、安全運転への意識も同時に高まるはずだ。

 

 さらに、自分で洗車をすることでボディの傷やタイヤのひび割れなどを発見することができる。これは、洗車をすることで日常点検の一部を実践していることになる。自分のクルマに対して、いろいろな気づきを得る機会となるわけである。タイヤのすり減りや、空気圧のチェックなども含め、部品の経年劣化で起きるトラブルおよび事故を未然に防止する可能性が高まるといえる。そして、自分自身で自分のクルマを洗車し、磨き上げることで愛着が生まれ「愛車」という表現がフィットしてくる。「売場展開においては、このような『コト訴求』を同時に行うことも重要である。洗車をすることでの気づきのメリットをアピールすることで、『洗車の日』を有意義なプロモーションとして発展させていきたい」と遠山氏は抱負を語ってくれた。

 

 今年の「洗車の日」プロモーションは、4月・5月の2カ月間が強化月間となっている。HCでの取り組みも本格化し、参加チェーンも増加する「洗車の日」は、注目のプロモーションとして発展していく機運が高まっている。

 

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