ホーム   特集&連載    DRMオンライン・オリジナル    コストマネジメント4.0 
記事タイトルバナー
2017年4月24日

第1回
業務見直し、リバースオークションの先にある!
「コストマネジメント4.0」の世界

「コスト削減をして筋肉質な経営を」

 景気が悪化し続ける中、多くの企業が呪文のように唱え、経営戦略上の重点課題として、コスト削減を取り扱ってきた。そして、景気が上向きつつある今もその需要は変わらず、コスト削減に取り組んでいない企業は皆無といえる。しかし、ほとんどの企業において、抜本的なコスト削減に取り組みができていない現実がある。

 

 コスト削減に失敗している企業を見ると、

  • 各費目の知識が少なく、業界構造や原価構造などわからないまま、単純に数社に相見積もりを取っているだけ。そのため、結果的に市況より高く購入している。
  • 量や質などを見直さず、単純に単価交渉をしているだけ。相見積もりを取れる他サプライヤーがなければ交渉できていない。
  • 営業面と比較して、評価制度が整っていないがため、現場のコスト削減へのモチベーションが低く、積極的に取り組んでいない。

等の状況に陥っている例が散見される。

 

 特に小売業は人口減から売上増大が見込みにくい。オーバーストアの中でも、新規出店を続けるが、その効果は限定的になりつつある。今まで以上に利益確保のためのコスト削減が重要になってくる。

 

 今以上の更なるコスト削減とはどのような考え方があるのか。歴史を振り返ると、コスト削減には4段階のレベルが存在すると考える。

 

 まず第1段階としては、自社で手のつけられるコスト削減を実施しているレベル。ほぼ全ての企業が実践しており、日々の努力でコスト削減を積み上げている。これを初期段階として、「コストマネジメント1.0」とする。

 

 次のステージがソーシング。外部コンサルティング会社を活用し、購買機能の構築サポートや調達の見直しを行う。ただし、計画部分の外注であり、実行は自社の担当部署で行う。こちらが2.0である。

 

 その後アメリカ発祥のリバースオークションを使った相見積もりのよるコスト削減が浸透し、小売業を中心に単純相見積もりによって単価削減を実施した。3.0の状態だ。

 

 そして今、3.0を超える新しいコスト削減の考え方、「コストマネジメント4.0」が成果を収めつつある。

 

 コストマネジメント4.0とは商流を見直し、品質や量を見直し、サプライヤーとも単価だけではない条件協議を進め、抜本的なコストマネジメントを実施することであり、『単価・条件見直し+BPR』を組み合わせた、大きな枠組みでのコストマネジメントを指す。

 

 

 進化したコスト削減策「コストマネジメント4.0」はどのような考え方であり、いかに進めていくのか。次回より、コストマネジメント4.0の導入ポイントともたらす効果について、具体的な事例を交え解説していく。

 

 

株式会社プロレド・パートナーズ 

 

 『ターンアラウンド(企業再生)』『エネルギー・間接材のコストマネジメント』『CRE戦略』に強みを持ち、完全成果報酬にてコンサルティングを手掛ける国内唯一の戦略コンサルティングファーム。
 クライアントは、食品スーパーやドラッグストア等の小売業をはじめとして、流通、製造業、学校法人や銀行など、上場企業や大手企業が中心。PEファンドからの依頼も多く、企業の収益力向上に貢献している。
 コストマネジメントにおいては、間接材(人件費研究開発費を除く)だけでなく、直材までカバーしており、1,000社以上の実績がある。

 コーポレートサイト:http://prored-p.com/

 

連載バックナンバー

Special topics