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2017年3月1日

〈プロユース〉
作業用品市場は成長トレンドを持続
カジュアル志向はますます強まる

Diamond Home Center

 ● 安全保護具

安全への取り組みは厳格化
同時にファッション性も重要に

● 長く愛用される作業用手袋

 作業用手袋や安全靴・プロテクティブスニーカーをはじめ、安全帯、安全帽、保護眼鏡など、多様なカテゴリーに分類される安全保護具。

 

 昨今の建設現場では、安全対策への意識がますます高まる傾向にあるほか、法規制の強化も進んでいる。施工主体となる建設会社自身が、独自のマニュアルを定めて、より厳しい安全基準を設けているケースもある。そうした観点で見た場合、安全を確保するための保護具は、新たな売れ筋商品としての市場性を秘めているといえそうだ。

 

さまざまな用途ごと、ブランドごとに展開される作業用手袋(上)、安全靴売場(左)(写真はイメージ)
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 その中で作業用手袋は、安全保護という観点だけでなく、作業のしやすさ、効率性、防寒対策などの目的で使用されてきた。作業の内容別に合わせて商品の種類も非常に幅広く、さまざまな利用シーンに合わせた商品が登場している。

 

 HCの手袋コーナーでは、軍手やビニール、ゴム、ニトリルゴムなど汎用性の高い手袋や、工場や建設現場などで使用される機能性の高い手袋を揃えるほか、防刃手袋、制電手袋、防振手袋などの特殊用途に向けた商品をカバーしているケースが多い。専門性の高い作業用手袋は、商品回転率が高くない商品でも作業内容によっては必需品となるため、確実に品揃えを行うことで、プロユーザーの信頼を高めていくことが重要だろう。

 

 また一般的にプロユーザーは、手袋についてはブランドロイヤルティが高く、気に入ったブランドを長く使用する傾向が強いといわれている。装着感を実感してもらい、購買につなげるためにも、サンプル陳列を幅広く行うことが重要だ。

 

● 安全靴やスニーカーはカジュアル志向が顕著

 安全靴についても、高い機能性が求められる傾向は手袋と同様だ。安全靴の規格は、日本工業規格(JIS)、スニーカータイプについては公益社団法人日本保安用品協会(JSAA)などによって定められており、こうした規格に沿った商品であることは最低限の条件となる。

 

 その上で、安全靴においてもカジュアル志向が強まる傾向にある。現場のニーズによって異なるが、デザイン性やブランド力を背景に、スポーツブランドは人気商品となっているほか、新規参入や新商品の投入も活発化している。現場で履くだけでなく、現場への行き帰りや、日常生活の中でも見た目の違和感がない商品に対する需要が高まっている。

 

 店頭では、サイズ別・種類別に定番品を着実に品揃えするとともに、ブランドごとに整理された売場構成や、使用イメージを想起させるような演出も重要だ。

 

ミズノ


総合スポーツメーカーの技術を生かしたワークウエアを提案、プロスニーカーも投入

● スポーツ以外のチャネルを開拓する新部門を設立

ミズノ株式会社
ライフスタイルチャネル営業本部 ライフスタイルチャネル営業部 次長
後藤俊博氏

 ミズノでは、スポーツ以外の事業分野拡大を目的に、2013年に「ライフスタイルチャネル営業本部」を設立。生活者の目線に立った多様な商品開発を行うと同時に、チャネル開拓に取り組んできた。

 

 同本部・ライフスタイルチャネル営業部次長の後藤俊博氏は、「もともとミズノの製品の中には、生活市場の拡大につながる機能を持った製品がありました。スポーツ用品店以外のあらゆるチャネルを想定し活動しています。たとえばHCについては、ワークカテゴリーで以前から独自の吸湿発熱素材『ブレスサーモ』を使用した肌着など展開しており、ヒット商品になっています」という。

 

 現在も従来のスポーツ用製品のアレンジや、各チャネル向け商品の開発を行い、HCに対してもさまざまな提案を行っている。

 

● ワーク向け商品開発にも注力

オールマイティ ミッドカットタイプ(ワーキング)
カラーバリエーションは、 ホワイト×ゴールド×ブラック、ブラック×ダークグレー、イエロー×シルバー×ブラック(写真)の3種
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 こうした戦略に沿って、ワーク関連のアイテムはますます充実。16年3月にはプロテクティブスニーカー「オールマイティ」シリーズを発売。16年11月にはミッドカットタイプを投入するなど、商品ラインアップの強化を進めており、販売実績も急上昇している。

 

 またHCに対してはウォーキンググッズ提案にも力を入れている。ミズノのウォーキングシューズを展開するHCに対しては、フィッテンィグなどの接客強化をサポート。高い価格帯の商品にも関わらず販売実績を伸ばしており、客単価向上に寄与している。

 

 後藤氏は「ワークカテゴリーでは、仕事上のニーズに対応する製品と、新しいライフスタイルを提案する製品を提供します。店頭での情報発信を強化し機能性への理解を深めていくことで、高価格帯へのシフトが起こっています」と期待を寄せている。

 

 今後も同社では、スポーツ分野におけるブランド力と、品質や技術力への高い評価を背景に、HCチャネルへのアプローチを強化していく方針だ。

 

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