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2017年3月1日

〈プロユース〉
作業用品市場は成長トレンドを持続
カジュアル志向はますます強まる

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REPORT

Pro use

プロユース


作業用品市場は成長トレンドを持続
カジュアル志向はますます強まる

プロ向けカテゴリーの中でも、ワークウエア、作業用手袋、各種安全保護具などの作業用品市場は、着実に成長を続けている。東京オリンピックなどのイベントをにらんだ成長期待が落ち着きを見せる一方、ウエアやシューズなどのカテゴリーでは、機能性を保ちつつもカジュアル志向がますます強まっており、ブランディング戦略の強化やアパレル・スポーツシューズメーカーの参入など、競争が激化する傾向にある。(本誌:上明戸聡)

 

 

 ● 全体動向

市場の拡大をにらんで売場強化が進む

● 高価格帯の強化で利益率向上へ

ユニフォーム市場規模推移と予測出典:(株)矢野経済研究所「ユニフォーム市場に関する調査(2016年)」(2016年7月14日発表)
注1:メーカー出荷金額ベース
注2:2016年度以降は予測値
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 作業用品カテゴリーは全般的に好調だ。多くの商品分野が少子化や人口減少、高齢化といった厳しい環境にあるなかで、建築需要の活性化などの成長要因に恵まれている。矢野経済研究所の調査では、ユニフォーム市場(オフィスやスクールを含む)について、2016年以降も伸長を予測している。このうち、半分以上をワークウエアが占めており、スクールユニフォーム以外は伸長が続くとみている。

 

 こうした市場環境を受けて、関連売場を拡大するホームセンター(HC)も増えている。従来の専門店チャネルや、シェアを拡大する傾向にある通販チャネルとの競合を意識し、品揃えの強化や売場演出に力を入れる店舗も増えている。

 

 作業用品全般を通して近年の傾向として顕著になっているのは、安全性や機能性、あるいは防寒・防暑などをしっかりと確保できる機能性へのニーズが高まっていること。同時にファッション性やカジュアル性への志向が強まり、とくにワークウエアやシューズについては日常生活でも違和感のないデザインを持つ商品が増えているという点だ。

 

 また以前は非常に重視されてきた価格については、依然として重要な要素ではあるものの、より高付加価値の商品については高価格帯商品が伸びているという点だ。より高品質で、納得できる商品を求めるトレンドが、価格帯を押し上げる効果を生んでいる。

 

 HCでもこうしたトレンドを踏まえた売場づくりに力を入れており、とくにウエアやシューズについてはデザイン性やブランド性を際立たせる、ビジュアル訴求を強化した売場づくりを行うチェーンが増えている。これらは、価格や純粋な機能以外の付加価値の持つ重要性が高まっていることを意味する。

 

 また建設現場においては女性の進出が進んでいることから、カラーリングやサイズのバリエーションについても、これまで以上に意識し、幅広い品揃えを行うことが重要になっている。これまで男女共用ととらえられることが多かった作業用のポロシャツやパンツなどについても、男女の体型差を踏まえたシルエットを持つ商品が開発され、注目を集めるようになっている。

 

● 季節訴求で売場の活性化を

市場環境に恵まれ着実に市場が成長中。作業用品関連売場は拡大傾向にある(写真はイメージ)
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 ワークウエアカテゴリーでは、春夏・秋冬のシーズンごとに新商品が投入されるため、季節ごとに売場に変化をつけることも重要だ。そのうえで、暖冬や猛暑といった当年の気候状況によっても売上状況が変動する。

 

 こうした特性を踏まえ、多くのHCでは、定番以外に季節商品をアウト展開する催事スペースを設置。時期ごとに需要が高まる商品を展開して季節需要の着実な取り込みを図っている。季節商品を着実に売り切っていくことが、当年の実績を大きく左右することになる。さらに季節訴求は、日常的に大きな変化のないワーク関連売場において、売場の鮮度を打ち出す大きな機会ともなる。

 

 一方、セミプロ需要を重視するHCも多い。職人に代表されるプロ需要には地域差があるほか、セミプロ層にも対応できる売場づくりも重要だ。

 

 そのためのポイントとなるのは接客の高度化だ。自分で商品を選別できるプロとは異なり、機能性や用途についての情報提供を行うことでセミプロ層のニーズをつかむことが可能になる。

 

 また、HCというチャネルの持つ強みを生かすという意味では、サイズやカラーのバリエーションのほか、試着やサンプル展示など、手に取り、触ってみることができる売場づくりも重要。通販で作業用品を購入する層も増えているが、実物を消費者に対して店頭訴求できるメリットは、決して小さくない。

 

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