新規機能が評価されるヒット商品
ブランド力と価格も商品選択のひとつ
小誌では毎年、ホームセンター(HC)の店頭で業績貢献度の高かった新商品についてHCの商品部にアンケートを実施し、受賞した商品を表彰している。13回目を迎えた受賞商品を発表する。
● 21社の回答から20商品を選定
前年夏以降に発売された新商品の中からヒット商品を表彰する、「ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品」は、今年で13回目を迎えた。
今回も2016年10月に、有力HC各社にアンケートを発送し、21社、167人のバイヤーから回答があった。寄せられた回答を元に、有識者および小誌編集部による分析を行った。
アンケートでは、「DIY用品」、「ガーデニング」、「カー用品」、「ペット」、「リフォーム・住宅設備機器」、「エクステリア」、「インテリア」、「家電・照明」、「文具・家庭用品」、「資材」、「プロユース」の11部門を、さらに58の中分類カテゴリーまで設定し、15年夏~16年夏に発売された新商品を対象に、「業績に最も貢献した商品」についてバイヤーに回答してもらった。
商品名をフリーアンサーとしたため、票が分かれてしまい、該当商品のない部門もある。またブランドとしては既存商品だが、リニューアルやラインアップした商品も一部対象としている。
「年間ヒット商品2017」では、上記20商品を選定した(表1参照)。主な受賞商品の受賞理由、アンケート結果については、次ページ以降に掲載した。
● 売場貢献度は「売上高」が半数以上
全部門のアンケート結果を合計した業績への貢献度の内容がグラフ1である。
17年は、「売上高」の回答率が、前年並みの回答率で56.9%となった。一方、「販売個数」は、4.4ポイント下げて31.5%となった。「利益額」は前年並み、「利益率」は4.5%と前年から回答率を下げた。
● 「新規機能性」がヒットの要因のトップに
業績に貢献した要因を表したのがグラフ2である。
上位3項目はこれまでの傾向と大きな変化はない。しかし、今年の回答率のトップは、昨年の「ブランド力」を逆転して、「新規機能性」だった。ちなみに15年は「価格(値ごろ感)」がトップである。毎年、業績に貢献した要因のトップが入れ替わっているかたちだ。
今年受賞したヒット商品のアンケート結果を見ても、ヒットした要因として「新規機能性」が挙がった商品が多かった。ただし、全体的に回答率は下がっている。唯一、「デザインなどの斬新さ」の回答率が前年を上回った。
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