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第1687回

2017年1月30日

ブロンコビリーに学ぶ

千田 直哉

 東海地区を拠点に1都2府8県にステーキハウス「ブロンコビリー」108店舗を展開するブロンコビリー(愛知県/竹市克弘社長)は、2016年12月期決算を発表した。

「炭焼き」「サラダバー」「大かまど」が特徴の「ご馳走レストラン」がコンセプトだ。

 売上高は180億1000万円(対前期比13.1%増)、営業利益27億5400万円(同12.5%増)、経常利益28億700万円(同14%増)、当期純利益18億8300万円(同15.8%増)と7期連続の増収増益で過去最高の数値を残した。

 

 注目すべきは、売上高経常利益率で実に15.6%。上場外食企業上位売上20社の平均経常利益率が3.1%の中にあっては、突出した高い数値だ。

 商品戦略的には、2016年7月13日から夏休みを前にして、「ジェラート&ドリンクバー」を展開。180円のドリンクバーにプラス90円でドリンクと自社製デザートが食べ放題のサービス提供を開始。その結果、既存店舗の売上高は7月は同6.5%増(客数:同6.6%増)、8月は同3.5%増(同:3.5%増)と好調に推移した。

 

 それでも、竹市社長は、「2016年8月から潮目が変わった」と市況の変化を指摘する。実際、年度で締めた既存店舗の売上高は同0.5%減だった。

「お客さまは目的がないと外出しないようになっている。外食産業は、お客さまに外出していただけないと厳しいもの。その意味では、わざわざ外出する目的になるようなレストランにしていかなくてはならない。経営戦略の転換が必要だ」。

 

 その実現に向けては、商品のさらなる磨きこみに努める。

「ステーキ業態は多々あるけれども、『ブロンコビリーのあれが食べたい』という商品をつくりたい。専門店には1品1品の強みがあるので、商品を選択して集約して磨きこみをしていきたい。既存の商品よりもおいしいか、おいしくなる可能性があるかが強化のポイントだ。自信をもって出せるものしかメニューには載せない」。

「競合他社はまったく見ていない。ブロンコビリーはニッチ業態であり、焼肉よりも回転すしのほうがライバルに近い。だから認知度の向上は図っていきたい」。

 

 なお、ブロンコビリーの2017年12月期の業績予想は、売上高205億円(同9.8%増)、営業利益14億6500万円(同5.4%増)、経常利益15億円(同6.4%増)、当期純利益10億1500万円(同10.5%増)だ。新店を15店舗開設し、兵庫県へも進出。既存店舗を15店舗改装する。

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