● 課題は天候、季節に影響されないMD
『来シーズンに向けて重視する商品政策(MD)』(図5・6)では、園芸植物で「売れ筋商品を見極めて重点的に販売する」、「商品鮮度の維持」、「ロス率の低減」が上位に挙がった。園芸用品では「売れ筋商品を見極めて重点的に販売する」、「競合店との商品差別化」、「関連販売の強化」が上位に挙がった。
『園芸売場の運営で重視する点』(図7)では、「植物の廃棄ロスを減らす」と「園芸知識のある従業員の配置」が回答数でトップになった。

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「シーズンとオフシーズンで売場の面積を変える」は4番目に回答数が多かった。園芸部門の課題として回答してもらったフリーアンサーで、具体的に言及するHCが多く、季節や天候に左右されやすい園芸売場のMDの難しさをうかがうことができる。たとえば、以下のような回答だ。
「天候に大きく左右されやすい部門のため、植物の廃棄ロス削減(水やり、管理など基本から指導必要)や、産地の状況を把握しながら商品確保を進めていく」。
「天候の変動による作物のできと販売のブレによる契約履行の難しさ」。
「季節指数の波が大きく、シーズンオフの売上と人員のバランスが合わない」。
「欠品防止に努めること。さまざまな気象条件に対応出来るよう、店舗とのコミュニケーションを図っていくこと」。
従業員のレベル向上や天候や季節に影響されないMDで、植物の管理作業を効率化しながらロス率を低減する。これらの園芸売場の課題は、適切な商品提案と収益性のアップが共通のテーマになっている。
回答企業(五十音順)
イオンスーパーセンター、エンチョー、カンセキ、くろがねや、ケーヨー、佐久本工機、サンデー、ジョイフルケーエー、ジョイフル本田、ジュンテンドー、DCMカーマ、DCMホーマック、テーオー小笠原、ナフコ、ナンバ、ニシムタ、西村ジョイ、ハンズマン、ビーバートザン、ひらせいホームセンター、フタガミ、ホームセンターアグロ、ホームセンターみつわ、ミスターマックス、ヤスサキ、ヤマサハイエース、祐徳自動車、LIXILビバ
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