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2017年1月5日

〈ガーデニング〉
客数アップが売上増のポイント
求められるロス率を低減するためのMD

Diamond Home Center

REPORT

Gardening

ガーデニング


客数アップが売上増のポイント
求められるロス率を低減するためのMD

ダイヤモンド・ホームセンター誌では、10月に、全国主要ホームセンター(HC)に「園芸部門動向調査」のアンケート用紙を送付し、28社(29部門)から回答を得た。HCの園芸部門の動向を分析する。 (本誌:小坂義生)

 

 

● 客数の減少で売上は苦戦

 

 2016年の『園芸部門売上高の対前年同期伸び率(既存店ベース)』(図1・有効回答数25社)で最も回答が多かったのは「マイナス5~0%」の9社で、「マイナス5~マイナス10%」の4社を含めて減収だったHCは13社となり、全体の約半数を占めた。「横ばい」が5社あることを考えると、全体的に園芸部門は苦戦したもようだ。なお、選択項目の中に「10%以上増」と「10%以上減」の2つを設けたが、回答したHCはなかった。

図1●今期の園芸部門売上高伸長率(既存店ベース)有効回答数25社
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 売上の状況を客数、客単価、買上点数で検証すると(図2・28社)、客数は「減少」が13社と約半数だったのに対して、客単価は逆に「増加」が13社だった。買上点数が「増加」と「減少」がほぼ同じだったので、売上が苦戦した要因は客数の減少にあるようだ。

図2●客数・客単価・買上点数の対前期比の状況(既存店ベース)有効回答数28社
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 売上高が伸びたと回答した7社のなかで、客数が「増加」したのは5社だった。この5社の買上点数と客単価を検証すると、買上点数はいずれも「増加」だが、客単価では「増加」2社で、「横ばい」2社、「減少」1社と分かれた。買上点数が増加しても客単価が増加していない3社があるということは、商品1点当たりの単価が下がったと考えられる。

 一方、客数が「横ばい」と回答した2社のうち、1社は買上点数と客単価ともに「増加」し、もう1社は買上点数「横ばい」で客単価が「増加」だった。後者のHCは、1点当たりの単価がアップしたことになる。

 

● 「除草剤」「園芸用電動工具」に期待するHC

 

 カテゴリーを14部門に分けて、16年のシーズンに伸びたかどうか、今後伸びると期待しているかどうかを聞いた(図3・29件)。

図3●園芸の各部門の売上状況
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 『今期売上が伸びた』部門で最も回答数が多かったのが「除草剤」(23件)で、約8割を占めた。次に多かったのが「園芸用電動工具」(19件)で、全体の3分の2を占めた。

 近年、高齢化や耕作放棄地などの増加が社会問題として話題に挙がる。高齢者にとって草刈作業は、大きな負担が伴う。そのため、草刈作業を簡便化したいというニーズが売上にあらわれている。食品由来の成分で、ユーザーに安全安心を訴求したり、除草機能の高い除草剤が発売され、18Vタイプの高出力の刈払機なども売場の核となっていることからもその傾向がうかがえる。

図4●商品を購入する際に消費者が重視すること
有効回答数29件、回答は各部門2つまで
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 「薬剤」も11社の回答があり、全体的に堅調に推移している部門だ。薬剤も、除草剤と同様に食品由来の殺虫殺菌剤や、肥料成分を配合することで作業の手間が省ける殺虫剤などが開発され、ユーザーに安心安全と簡便性を訴求するようになっている。

 植物関連で堅調なのが、野菜苗と鉢物(観葉植物)だ。野菜苗では育てやすさだけでなく、味や栄養素などを訴求する商品を発売されるようになり、既存のユーザーに対してワンランク上の家庭菜園を提案している。鉢物は、ガーデニングにインテリアとしての機能を持たせることで、売場が広がる傾向にある。

 『商品を購入する際に消費者が重視すること』についても部門ごとに聞いた(図4・29件)。

 9部門の内8部門で、「価格」がトップに挙がっているが、トップが「価格」ではなかったのは、野菜・果実苗の「育てやすさ(耐候性・耐病性など)」で、2位に「品種」が挙がっており、「価格」は3位だった。

 他のカテゴリーで、「価格」と同等の回答数があったのは、花苗の「品種」と「ボリューム感」、薬剤の「安全」、園芸手工具の「品質」(価格と同数)、園芸用電動工具の「ブランド」(価格と同数)だった。

 

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