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第1682回

2016年12月7日

間尺にあわせて

千田 直哉

 ニュージーランドは、どこに行っても鷹揚としている。

 日本の約70%国土面積を持っているものの、約452万人(同3.6%)しか住んでいないからなのだろう。

 

 最近同国を訪れた田尻一サミット特別顧問は空港でのチェックインについて話してくれた。「空港ではセルフサービスが原則。パスポートをかざして、諸条件を打ち込んでいくとタグが出てくるから、それを自分でバッグに取り付け、荷物を預ける。とにかく人がいないから」。

 

 それに比べて日本はどうか? 

 

 田尻さんは続ける。

 

「実は今日の出社時に、電車が4~5分遅れた。すると、それだけで、『大変申し訳ありません』とアナウンスしている。僅か5分の話! そんなに時間を厳守する国は世界を見回しても日本ぐらいしかないのではないか?」。

 

 さらには、「高齢化と人口減少で人手が不足しているのであれば、その間尺にあわせて、暮らし方も変えればいい。ビジネスモデルも一緒でしょう。でも、日本ではオーバーサービスを続けてしまい、大きな変化になかなか対応できない」と付け加えた。

 

 現在の生活レベルを落としたくないのは、多くの人たちの願うところ。しかし、人手の面でも、そして直近の話題では税収面でも、それは維持できないところまで来ている。

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