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2016年9月5日

【一般社団法人 食品表示検定協会】
11月には2016年(後期)食品表示検定試験を実施(初級・中級は第14回)
食品表示の重要性と誰でも受検可能な検定試験の認知が高まり、累積受験者は6万8116人に

食品の偽装表示が社会問題となったことに加え、食品によるアレルギー発症など健康被害も顕在化するようになった。このため偽装表示の防止やアレルゲンの明示など食品の安全・安心に対する信頼性を高めることを目的として食品表示法が2015年4月に施行された。昨年4月に一般社団法人化された食品表示検定協会は、2009年から食品表示検定試験を実施しており、11月には2016年後期試験を行う予定である。「食品表示は消費者と事業者の信頼のかけ橋」とする食品表示検定試験の目的や意義などを、今年事務局長に就任した古野典子氏に聞いた。


食品表示検定試験が〝食品表示の責任の見える化〟に貢献

――食品表示検定試験は2009年に始まりましたが、当初の目的はどこにあったのですか。

 

古野 食品表示検定試験は、食品表示に関わる人材の育成と教育を目的として2009年3月にスタートしました。そもそも食品表示に関する法律は多岐に分かれていて分かりにくく、複雑で、食品表示にばらつきや差がある状況でした。そこで流通や食品製造などで食品表示に携わっていた人たちに向けて、体系的に勉強するツールや教育を提供しようという食品表示検定試験を始めました。検定試験を通じて食品表示を普及させることと人材の育成をしようというのが当初の目的です。

 資格取得することで〝食品表示の責任の見える化〟ができ、合格者を多数出している企業は食品表示にきちんと対応している企業だと業界の中だけでなく、消費者からもわかるようになり食の安全・安心をアピールできると考えています。

 回数を重ねるたびに受験者も増え、企業でも社内の資格制度に組み入れているところも増えているようです。

 

一般社団法人 食品表示検定協会事務局長・古野典子氏 古野プロフィール
立教大学観光学部卒。アメリカンファミリー生命保険会社に入社後、(株)イーエムエスジャパン研修グループリーダー、(株)パデセア研修部長を経て現在に至る。食品表示検定協会設立時から、業務及び試験運営システムの整備に携わる。

 

――食品表示法が2015年4月に施行され、新しい食品表示への関心も高まりました。その後1年を経て変化は起きているのでしょうか。

 

古野 食品表示法は昨年4月に施行されましたが、5年間の猶予期間が設定されています。そのため、まだ各企業の取り組みが緒に就いたばかりという状況だと思います。全面的に食品表示法に対応するには既存の包装資材の整理や、新法に対応した表示に社内の仕組みを変えていかなければならない面があり、そのため現場でもしっかり勉強して新法に対応していく必要があるのです。

 食品表示検定試験でも2015年の後期検定試験から新法に対応しており、認定テキストもダイヤモンド社から改訂4版として発行されています。

 今年前期の試験では、昨年に比べれば申込者数も増えており、新法の内容の理解も進んで、きちんと取り組もうという企業が増えたのではないかと考えています。

 

・[改訂4版]食品表示検定認定テキスト・初級
http://www.diamond.co.jp/book/9784478090459.html

・[改訂4版]食品表示検定認定テキスト・中級
http://www.diamond.co.jp/book/9784478090435.html

 

――初級と中級、さらに年1回実施の上級試験の違いはどこにありますか。

 

古野 初級試験に関しては、小売業の方が一番多く全体の6割を占めています。また、これから食品業界を目指す学生の方、食品表示を見て適切な食品を選択したいという消費者の方にもお勧めです。

 中級試験は実際に食品表示を作る側、食品製造業の方が中心です。品質管理の担当者など食品表示の専門的知識が必要とされる現場の方にお勧めです。

 上級試験は、まず中級試験に合格していることが受験資格になります。初級・中級試験はマークシート方式ですが、上級はマークシートと記述式の2部構成になっています。

 上級資格の取得を目指すのは企業では食品表示の責任者とか指導的な立場にある人、また流通や食品製造分野のコンサルタントの方などです。初級・中級とステップアップして、さらに上を目指したいという意欲のある人が多いといえます。

食品表示法の施行から1年。5年の猶予期間中に対応と人材育成、教育の準備が望まれる

 上級の試験範囲は、食品表示全般にわたる試験で、法令、ガイドライン、Q&Aなどです。認定テキストがない上級試験について「どういうふうに勉強したらいいか」とよく聞かれますが、まず中級のテキストを精読してもらうこと、さらに当協会のホームページに上級の類似問題を公開しているのでそれにチャレンジしてもらうこと、さらに前回の試験の講評を載せているので記述式試験で押さえておくべきことの参考になるのではないでしょうか。

 

――各試験の合格率はどのように推移していますか。また今年の後期試験の予定について教えてください。

 

古野 各回の実績はホームページでも公開していますが、第1回からの総受験者数は6万8116人、そのうち合格者が3万4726人です。内訳は初級1万7216人、中級1万7066人、上級は444人です。合格率は平均すると初級で60%、中級で50%、上級で15%程度です。

 2016年後期の検定試験日は初級・中級試験が11月20日(日)、上級試験は27日(日)に行います。申込受付期間は、初級・中級試験の場合がインターネットで9月23日17時まで、FAX・郵送の場合は16日までとなっています。

 初級・中級の試験会場は札幌から那覇まで全国16会場となります。受験料は初級が4900円、中級が8200円です。

 上級試験についてはインターネットのみで申込受付を行っており10月3日17時までとなっています。上級試験会場は札幌から福岡まで全国7会場で、受験料は2万600円です。

 対策セミナーも開催しておりますので、詳細は協会のホームペ-ジでご確認ください。

 

・2016年度(後期)食品表示検定試験の詳細
 http://www.shokuhyoji.jp/pdf/kentei2016.pdf

・2016年後期検定対策セミナーの詳細
 http://www.shokuhyoji.jp/html/seminar.html

 

 

――検定試験のメリットや今後の方向性などについて

 

古野 検定試験に合格すると同時に合格証に食品表示診断士の資格も与えられます。そのロゴマークはホームページからダウンロードできるようにしているので、皆さんの名刺に印刷することも可能です。

 たくさんの合格者を輩出している企業では、そのロゴマークをあしらったポスターを掲示して食品表示に取り組んでいる姿勢をアピールしているケースもあります。ロゴマークは当協会にご相談いただければ、そうした活用方法にも対応しています。それがさらに食品表示の重要性の認知を拡げ、資格の普及を進めるためにもプラスになると考えています。

 これから食品表示検定試験も目指す方向として、消費者にもすそ野を広げていきたいという思いもあります。そのために初級のテキストや問題集などの充実も検討していくつもりです。

 普及の一環としてホームページでダウンロードできる、小中学生向けの「食べ物探検隊になろう」という冊子も配信しており、最近ダウンロード数が増えてきました。学校で教材に使うなど教育関係にも普及が進んでおり、家庭での食品表示への関心を高めることに一役買っているようです。

 

・小中学生向けの冊子、食品表示を知って「食べ物探検隊になろう」ダウンロードサイト
 http://www.shokuhyoji.jp/html/book.html

 

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