ホーム   特集&連載    DRMオンライン・ピックアップ    ダイヤモンド・ホームセンターView Point 
記事タイトルバナー
2016年7月4日

<リフォーム>
注目メーカー H C への取り組みと注力商品

Diamond Home Center

REPORT

REFORM

リフォーム


リフォームはお互いの顔が見えるビジネス 商品と信頼性で事業の確立を

市場の成長性、企業としての信用など、ホームセンター(HC)のリフォーム事業にフォローの風が吹く。競争が厳しくなるなかでHCに求められているのは、担当者とお客の互いの顔が見える付き合いではないか。

 

● フォローの風が吹くHCのリフォーム事業

 

 政府は2016年3月18日、今後10年の住宅政策の方向性を定めた住生活基本計画を閣議決定した。それによると、中古住宅市場の規模を25年に8兆円(13年は4兆円)に倍増させる目標を掲げた。また、リフォーム市場の規模を同12兆円(同7兆円)に拡大する目標も定めた。

 リクルートが行った「リフォーム実施者調査」(15年12月、リフォーム費用300万円以上対象)によると、リフォーム実施時に苦労したこと・困ったことに対して、「価格が妥当かどうかがわからない」、「相場感がわからない」、「依頼しようと思う会社が安心かどうかわからない」などへの回答が上位に挙がった。

 リフォーム市場全体が成長すると予想されていること、HCのブランド力や、店頭でリフォーム商材が陳列され価格を比較するなど、顧客の課題を解消できることなどから、HC業界は今後のリフォーム市場で大きな期待が寄せられている。

 一方で、HC業界にとってリフォームは成長エンジンの柱であるという見立ては、すでに10年以上前からあった。では、HCにとってリフォームが核となる事業となっているのかというと、そうとは断言できていないのも事実である。

 弊誌5月号で行った「HCリフォームアンケート調査」によると、リフォーム事業が拡大中とする企業の割合は、14年は86%だったが、16年の集計では74%と10ポイント以上低下している。

 この間、リフォーム市場には家電量販店やニトリなどの参入が相次いだ。大型案件を中心に請け負ってきたハウスメーカー系リフォーム事業者も、数百万円単位の案件を受注するようになり、アマゾンと組んで積極的にリフォームを提案する事業者も現れた。

 必ずしも、HCがリフォーム市場を取り込んでいるとは言い切れない背景には、こうした競合店の出現と競争の激化もある。

 

● 地域密着で顔の見える仕事

 

 ホームインプルーブメント業態として確立するHCにとって、リフォームは親和性が高い。最近では、中古住宅市場の成長を背景に、室内などを自分好みに改善したいという、リノベーションDIYも注目されている。

 以前から指摘されている課題は、提案力を有する人材だといわれてきた。実際に、商品知識だけでなく、設計力や施工管理力などは、リフォームを行う際の重要なファクターである。

 最近指摘されるのは、リフォーム市場の競争が激化するなかでも、依然として残る中小の工務店の存在である。小売ビジネスの歴史をさかのぼっても、チェーンストアビジネスが広がり、町の商店が淘とう汰たされてきた姿は、リフォーム市場には当てはまらないようだ。その理由について「地域密着で、顔の見える仕事をしている工務店の信頼は高い」と指摘する関係者がいる。

 リフォームのニーズは、古くなった資材を新しいものに替えたいというだけではない。ライフステージの変化に合わせた家にしたい、バリアフリーにしたいなどといった、個人的な悩みを解決することである。リフォームのニーズに応えるということは、この人にはプライベートなことを話できるとか、家に上げてもよいといった気持ちを持ってもらえるかどうかにかかっている。

 HCの強みは、水回り商品やドアや窓などの住宅資材、カーポートなどの外構資材と幅広い商品を提案していることだ。企業としての信頼性もある。さらに、担当者の顔が見えるビジネスにつなげていくことが、HCのリフォーム事業に求められている。
 

DRM online 関連記事

Special topics