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2016年6月10日

中食の売上が好調! ファミリーマートの新商品

 ファミリーマート(東京都/中山勇社長)は、看板商品であるフライドチキン「ファミチキ」(1本税抜167円)の発売10周年を記念して、新商品の「ファミチキ(甘辛味)」と「同(だし旨醤油味)」(各税抜167円)を発売する。甘辛味は6月14日から、だし旨醤油味は7月26日から全国のファミリーマート店頭に並ぶ。


 「ファミチキ」は06年に誕生。当時フライドチキンは骨付きの商品が一般的だったが、食べやすいよう「骨なしのフライドチキン」として売り出し話題となった。

 同社のなかで年間売上高が最も高く、15年度の年間販売数は2億8000万個、売上規模は434億円に上る。とくに20~30代の男性から高い支持を得ている商品だ。

 「ファミチキ」を商品化し人気商品に育てあげた上田順ニ会長は「コンビニエンスストア(CVS)の新商品は一年間で約7割が店頭から消えてしまうのに対し、『ファミチキ』は10年間も支持されている」と商品力に自信を見せる。

 支持されているスタンダードの「ファミチキ」の味は一貫して変えず、異なるフレーバーを投入することで新たな客層の拡大につなげる考えだ。


 ファミリーマートは、商品政策において、他社と差別化できる商品として弁当や総菜、ファストフードなどの「中食商品」に重点を置いている。

 14年からは商品本部内に「中食構造改革推進部」を設けて、商品力の強化を図ってきた。その成果から、16年2月期は中食商品の既存店売上高が対前期比1.5%増となり、全体の業績アップにつながっている。


 16年3月には、新たな取り組みとして商品本部内に「生活デイリー部」を設置した。生活デイリー部では、「中食商品」のうち、総菜やサラダ、日配品の改良を進めていく方針だ。

 「同カテゴリーの商品は、東日本大震災以降、CVSに女性客が増えたことで需要が高まっているが、同社ではまだ対応しきれていないのが状態だった。食品スーパーと同じ商品を並べるのではなく、CVSならではのサイズや利便性の高い商品を開発していく」(同社商品本部生活デイリー部の赤萩達也部長)

 その第一弾として、14日から、サラダの新商品として「こだわりレタスのシーザーサラダ」(税抜343円)と「こだわりレタスと海老のサラダ」(税抜276円)を発売。加えて既存の8種類のサラダを刷新する。

 新商品の「こだわりレタス」は、長野県(一部エリアは岩手県)の指定生産者から仕入れており、同社が土壌診断を実施して土づくりから肥料にもこだわる。

 また、野菜を収穫後から店頭に並ぶまで、一貫して10℃以下の低温で管理できる「コールドチェーン」を構築し、高い鮮度を保つことを可能にしている。  さらに、工場の設備も強化した。浄水設備を導入して純度の高い水で野菜を洗うことで雑味が残らないようにしているほか、「高速丸刃スライサー」を全工場に採用して、キャベツをふんわりとカットできるようにした。同社はこれらにより、サラダ商品全体の売上を対前期比150%に伸ばしたいとしている。

 赤萩部長は「同社が販売に注力する中食商品のなかでも、総菜やサラダ、日配品はとくに売上の伸長が期待できるカテゴリー。今後も工場に積極的に投資することでトップチェーンに負けない質の高い商品を増やしていく」と話している。
 

(『ダイヤモンド・チェーンストア』誌 編集部 大宮弓絵)

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